長女に生きていてほしかった


生きていれば高校一年生。4月からは二年生。


ジュニアバレーで一緒に頑張っていた子達の名前を検索してみたら、それぞれ、バレーで有名な強豪校で頑張っている。

一つ下の後輩の女の子は、ジュニアの時は長女の後をついていく少し弱虫な子だったのに、今ではU-16日本代表になっていた。


悔しいよ。

もし生きていてくれていたら。

ずっとバレーを続けさせられる環境を第一に考えてあげられていたら、あの子は死ぬ必要はなかったかもしれない。


娘の名前を検索してみると、バレーを辞めて途中から始めた陸上の記録が出てくる。


私の中でずっとずっと引っかかっているバレー。バレーはあの子の全てだったんだと。



勝手に私自身の思考で長女の自死の理由を作り上げてる。理由なんてわからないのに。あの子が死ななきゃいけなかったのはバレーできなかったことだなんて、あの子は一言も言ってないのに。


結局私は、あの子が亡くなった理由さえも、私自身の勝手な思考や想いで、決めつけている。


バレーのせいじゃないかもしれないのに。

あの子にとっての生きる力がなんだったのか、勝手に決めつけて。


結局私は、あの子を私物化しているだけの愚かな母親です。