※泣き娘の最期のことを少し書いていますので、苦しい方はここで読むのをおやめください。





W杯を家族でみて

残念ながら負けてしまいましたが。

その後夫が子供達を寝かしつけてくれて。そのまま夫も寝ちゃいました。


こうなるとリビングに私1人。


ふと部屋を見渡すと、亡き娘の遺影と仏壇。


やっぱりこれが現実なんだ。


あの娘はどうして死んだんだろう。

首をかける紐

おそらく、GUで買った黒のパンツスカートに付いていた紐でした。

恐らくというのは、怖くてしっかりみなかったから。警察の方に預けたまま、差し支えなければ警察で引き取りたいとのことで、そのまま持って行ってもらった。

ぼそっと、警察官の1人の方が

この結び方は変わった結び方‥

みたいなことを遠くで口にした気がするけど。

聞きたくなくて。聞こえないふりをして。

てか、そんなことその時はどうでもよくて。もう娘は戻ってこないのだから。


今になり

色々と思い出す。


あの時、スルーした細かいこと。

思い出しても堕ちていくばかりのこと。


夕方、といってももう暗かっただろう。

散らかった部屋で

大したものもない部屋で

勉強机の手元の電気だけをつけて

遺書を書いて、実行したのだろう。


私が見つけた時は

暗闇にポツンと光る電気

扉を開けて目に飛び込んできた後ろ姿。

制服のまま。ロフトベッドの梯子あたりに紐をつけて

足は床についていたけど、力がなかった。


直前まで洗濯物を取り込んで畳もうとしてくれていた。学校でもらった成績表をリビングの机に置いていた。


なのに。

足が付いていたから、いつでもやめようと思えば足をついてやめれたはず。でも、やめなかったのは相当の覚悟だったのかなと思います。


その時に見つけられなかった遺書は

再び病院から警察と一緒に家に戻った時に

主人が部屋から見つけた。机の上においてあった。

私は一階のリビングで三女を抱いてあやしていたから。

「ちゃんとあった。のこしてくれてた。」

そう言いながら主人が見せてくれた。


フラッシュバックする。苦しいです。


一体何だったんだろう。

振り返っても、結局のところわかりません。

結果、こんなことになり

改めて考え直すと、黙って体育を見学していたり、腕を椅子の角で打っただけなのに(バレーでの怪我に比べたらなんともないもの)、病院に行きたいと言ったり。保健室に休みに行ったり。友達が霊感があると話してもいた。


最期は一瞬。突発的だろうけど

その前から

疲れていたんじゃないかな。

この世界を生きること。


何で気づいてあげられなかったんだ。


また自責。


死ぬのって、やはり怖いです。どこに行ってしまうのかって。死にたくないです。

でも、娘は死にたかった。


私は勝手に娘と一心同体だと思ってたから

あの娘が死んだ時、私も死んだの?よくわからなくなりました。

そして今は、「死ぬ」ことを願い実行した「娘=私」、自分の知らない「娘=私」に恐怖があります。

未知の自分に恐怖を感じます。


そんなことを考えます。


いつも、毎日、どんなに楽しく幸せでも、

すぐ隣には

長女を自死させた。長女が自死した。

そのことを考えます。


寝よう。寝ます。

長女が心配しちゃう。

家族がいる部屋に行こう。


1人で夜を過ごすのは

なかなか難儀です。