たぶん俺は悪魔の果実、「ゴテゴテの実」を知らない間に食べていたんだろう。
就活において、自分は先手必勝を狙う人間だと確信していたのは半年以上前。あの頃はインターンの面接の場で、オリジナルの紙芝居やダンスを披露するなど、狂気じみたアバンギャルドを楽しんでいた。
今だから思う。
完全に遊んでいたのだ。
就活をナメかかっていたのだ。
自分は性格上、他人に流されたり同調圧力に合わせることがほぼない。
今回はそれが裏目にでてしまった。
10月12月と時は過ぎ、就活情報サイトが解禁されたり、企業説明会が開催されたり、ES送付が始まって、世間の三回生たちは就活に堂々と向き合い始めた。就活の装備に騒然とする周囲の空気は、確実に感じ取っていたはずなのに、そのときの俺は依然就活をナメてかかり、努めて鷹揚に構えていた。
そして2月になり、ようやく重い腰を上げてマイナビを開いた。
すると驚いたことに、興味合った企業のうち何割かはすでにエントリーを締め切っていた。
普通の感覚なら、唖然としたのち猛省し、慌ててESライティングロボットに変身するところなのだろうが、おれは、企業なんて数え切れないほどあるんだから絞る手間が省けたぜぃ!とこれまた悠然とした態度で対応してしまった。
さすがに出遅れてはまずいかなーと、二月から三月にかけては真面目に就活に取り組んだ。
エントリーシートは手書きとwebを含めて10社くらい書いた。
ほぼESは通ったのだが、面倒になったりその企業の悪いところが目について、履歴書を送付しなかったり面接に行かなかった企業もあった。そんなこんなで、面接を受けた企業は志望動機の高かった2社プラスそこそこ関心があった1社合計3社だった。
自分の目算では、まずどれか受かるだろうと高を括っていた。今思えば愚の骨頂なのだが・・・。
皆さんの予想通り、全部落ちた。
志望動機もやりたい業務も何も考えずに行ったのだから当然といえば当然なのだが、そのときの自分にとっては無性に腹立つ出来事で、怒りの矛先を就活のシステムそのものに向けたのだから質が悪すぎる。
そうして3月の20日までは充電という大義名分を掲げて、ほぼ遊び呆けた。
しかしそうしているのもやはりダサいなー腐ってるなーと思い至り、これまた観光気分お遊び気分で、烏丸にあるハローワークを利用してみたのだ。
そこで、考えが変わった。脱皮した感覚だ。
担当の人が別段声を荒げて怒鳴り散らしたとかいう訳ではないのだが、いろいろ話した後は骨の髄までこってり叱られた気分だった。
なぜか?
おそらく、自分の中で就活にドップリ前進浸かりたいという気分はあったのだが、そうなると趣味の時間を削るという大きすぎる代償を払う必要があり、無意識のうちにそのリスクを負うのを避けようとしていたのだろう。
しかし、ハローワークで働くということに短時間ながら向き合ったことが「キッカケ」となり、「働きマンモード」になる覚悟にスイッチが入ったのだろう。
ゴテゴテの実の効果は長かった。が、悪魔の実の常識を越え、自分は悪魔の能力を踏み越えてやったのだ堂ー々ー。(思えばデメリットしかない実だな・・)
4月に入ったこともある。
これからは超絶ブラックな企業に入った社会人になったつもりで、就活という職務に励む。褌を締めて一念発起する。以上決意表明でした。
なんかまとまりねーな~。
