現地で見た試合、テレビで見た試合、気になるニュースについて色々書きますので、賛否両論あると思いますが、コメント下さい!
死に物狂いの1勝
Jリーグディビジョン1 第15節
ヴィッセル神戸VS大宮アルディージャ
神戸スタメン
GK 徳重
DF 石櫃、小林、北本、内山
MF 松岡、金、ボッティ、栗原
FW レアンドロ、嘉人
榎本はベンチ外
大宮スタメン
GK 江角
DF 田中、レアンドロ、冨田、波戸
MF 斉藤、佐伯、土岐田、藤本
FW 吉原、デニス・マルケス
元神戸の藤本、佐伯にはブーイング
大悟はベンチ入り
キックオフ
開始早々、ペースを掴んだのは大宮。斉藤と藤本がパスを配給し、左サイドの波戸がオーバーラップ。吉原が引いて、デニス・マルケスがサイドに開き、更には裏を狙う動きでゴールを狙う。
斉藤から藤本へとシンプルにそしてダイレクトで繋ぎ、藤本がためて、オーバーラップしてきた波戸にパスし、クロスを狙うが石櫃がブロックし、CKへ。
大宮CK、藤本のクロスはクリアされ、セカンドボールを嘉人が拾う。その時、ボランチの佐伯が後ろから激しいチャージでファール。この際に、嘉人に挑発した藤本に金が押し、藤本はオーバーリアクションで倒れる。ここで揉めるが、金と藤本にそれぞれイエロー。
前半9分、北本がボールをキープし、嘉人に縦パスを通す。嘉人はダイレクトのポストプレーでレアンドロに落とし、レアンドロは前を向いてミドルを狙う。これが決まり先制。
これを機に神戸ペースで試合が進み、石櫃のインターセプトから嘉人にパス。嘉人が前を向いて、ループ気味にシュートを狙うが、バーのはるか上。
更に、金からボッティそして、嘉人とスピーディーに繋げ、左から駆け上がった栗原にパスするも、栗原の足が合わず、栗原は持ち直して、中にボールを入れるもクリアされる。
その後も、レアンドロが中に切り込んで、嘉人にパスを出すも、冨田の足に当たり、CKへ。
神戸CK、ボッティのクロスは相手に当たり、このボールに対し栗原が合わせるが、GK江角がファインセーブでピンチを防ぐ。
大宮も左でキープしていた藤本がオーバーラップしてきた波戸に繋げ、波戸がクロスを上げる。しかしこれは神戸のGK徳重が飛び出してキャッチ。
更に終了間際、大宮はFK得て、藤本が直接狙うも徳重がキャッチ。
前半終了。
後半、序盤は前半同様神戸ペースで試合が進む。
大宮選手交代、斉藤に代え小林(慶)を投入。
神戸選手交代、ボッティに代え田中を投入。
神戸、嘉人のスルーパスに対し、裏を抜け出したレアンドロに繋がるが、足元に合わず、キープし、体勢を整えクロスを上げ、これに対して栗原がヘッド。これは惜しくもポストを直撃。
一方の大宮はパスミスが多く、なかなか主導権を握れず。ボランチの松岡と金、途中出場の田中、石櫃のインターセプトもあり、逆襲を食らう場面が目立った。特に松岡の再三のインターセプトが後半、非常に効いていた。
その大宮もFWのデニス・マルケスが中央でキープし、右サイドバックの田中がオーバーラップ。その田中に展開し、田中がクロスボールを入れる。このクロスはDFラインとGKに間にいき、このボールに対しデニス・マルケスが頭で合わせるが僅かに枠の外でゴールにならず。
更に、中央にポジショニングを取っていた藤本が左に開いていた吉原に展開。吉原が中にボールを入れる。このボールは選手に当たり、コースが変わるも、デニス・マルケスが胸トラップから豪快にボレーを狙うが、徳重がファインセーブ。
神戸も田中のパスカットから嘉人へ展開、嘉人がDFを引き付け、追い越してきた田中に展開し、田中は中にボールを入れる。これをレアンドロに渡るもシュートに持ち込めず、金にパス。金がシュートを打つが、江角がファインセーブ。
大宮、裏に抜けたデニス・マルケスにパスが通り、一気に突破を狙うが、マークについていた小林がユニフォームを引っ張りファール。小林にイエロー。
このファールで大宮選手交代、佐伯に代え大悟を投入。
大宮FK、大悟がクロスを上げクリアされるも、こぼれ球を大宮の選手が拾い、大悟にパスし、大悟がシュート。これは枠を捉えることができない。
神戸選手交代、嘉人に代え吉田を投入。
大宮選手交代、藤本に代え森田を投入。
その後は互いに攻めあう場面が続く。
大宮はサイドからの攻撃を多用し、何度も神戸ゴールを脅かすも、なかなかシュートまで持ち込めず、サイドでファールを誘うのが精一杯。
サイドからのFK、大悟のクロスは徳重の素晴らしい飛び出しからのパンチングで、弾かれる。
神戸は松岡や田中のインターセプトからの一気のカウンターで攻める。田中が大宮陣内にドリブルで一気に侵入し、レアンドロにパスし、レアンドロがシュートも江角がファインセーブ。
ロスタイム、松岡が高い位置でのプレッシャーでインターセプトし、タッチラインを割る。このプレーで松岡は足がつる
この際に神戸選手交代、松岡に代え岸田を投入。
大宮FK、大悟がクロスを上げるがクリアされ、クリアボールは大悟の元へいくものの、大悟に対し岸田がプレッシャーをかけ、岸田がカットし、こぼれ球を田中がキープし、ドリブルで攻め上がる。
数的有利を作りペナルティエリアに侵入し、レアンドロにラストパス。
これに対し、レアンドロがシュートも江角に阻まれる。
そして試合終了。
1-0で神戸が逃げ切り、7試合ぶりの勝利。
総括すると、両チームとも攻撃的で、何としてでも勝ちたい神戸の勝利に対してのモチベーションが上回った試合であり、大宮はパスミスが目立った印象の強い試合となった。ただ試合を見る限り、両チームとも課題を残したことはいうまでもない。
神戸
【守備】
GK徳重は非常に集中していたし、1本ファインセーブしていたのも大きいし、特にクロスボールに対しては素晴らしい処理を何度も成功させ、シュートを未然に防いでいたのは非常に大きい。
DF、サイドバックの右の石櫃はインターセプトを成功し、すぐに攻撃に切り替えるスピードも非常に良かったし、左の内山もカバーで何度も相手の攻撃を抑えており、非常に両サイドとも安定しいた。
センターの北本はクロスに対してしっかり弾き返していたし、カバーリングもよく、何度も相手の突破を止めていた。
ただもう一人の小林はハイボールでは強さを見せていたが、全体を通してクリアミスが目立っていたし、スピード
に難を残した印象が強かったので、集中力という点でも課題を残した。
ボランチ、金は的確なポジショニングと効果的なプレスで相手をしっかり抑えてバランスを取っていたと思うし、隙を見ての攻撃参加も非常に効いていた。
もう一人松岡は、パスの正確さやキックの精度で課題を残したが、それ以外の相手のパスをカットする察知能力や献身的な守備は非常に効いていた。非常に今後が楽しみな選手。
【攻撃】
ボッティに関しては、やはり中央で存在感を出せる選手であり、正確なパスはあったものの、この試合はボールを落ち着かせるプレーが無かった点では持ち味が出せなかった印象で、左の栗原は献身的動きで何度もチャンスを演出していたし、効いていたが、決めきれないとこで課題が残った感じとなった。
2トップのコンビネーションはズレはあったものの、非常に良く、嘉人はチャンスメイクに徹しており、何度もチャンスを演出していたのは良かったが、通してみるとセーフティに行き過ぎた感じが強く、もっとドリブル突破など積極性を魅せて欲しかった印象で、レアンドロは1ゴールは決めたものの、決定機をかなり外していたのでそこは反省してもらいたいとこである。
途中出場した田中に関してはインターセプトからの一気のドリブルでの攻撃参加は効いていたし、疲れている大宮DFをついており素晴らしいプレーをみせていた。
全体的に効果的なサイド攻撃が見られなかったというとこで、負傷中の朴や古賀の不在はかなり影響した部分
があるし、他にも吉田や松橋、鈴木などのアタッカーを積極的に起用してもいいのではないかと思う。
大宮
【守備】
GK江角はハイボール処理やシュートに対しての反応と素晴らしいプレーをしていたし、実際に見てレベルの高さを感じさせたGKであると感じた。
DF、波戸は前半は非常にオーバーラップしていたが、後半は消えていた印象があり、何度も左サイドを破られた印象が強く、右の田中は1本素晴らしいクロスを入れたものの、それ以外では目立つ場面はなかった。
センターのレアンドロは非常にマーキング能力やボールを持った選手に対してのチャージは非常に効いていたし、冨田もシュートブロックなど懸命な守備をしていたが、ボランチとDFラインで自由を与える部分や攻守の切り替えやカウンターの対応が遅いものの、全体的には安定した印象がある。
【攻撃】
左の藤本は中央にはって非常に攻撃の基点として効いていたし、ためを作って波戸のオーバーラップをうまく使っていたが、後半はなかなかキープしている時間が少ないこともあり、消えていた。
逆に右の土岐田は献身的なプレッシャーはあるものの、90分通して目立たなかった。
2トップ、吉原は引いてボールをキープしためを作り、デニス・マルケスがサイドに開いてドリブル等でゴールを狙っていたが、全体的に大宮の攻撃を通してみるとデニス・マルケスに依存している部分が強いが、ボールテクニックやキープ力、スピードとポテンシャルの高さは感じた。
ボランチに組み立てる選手が面白いサッカーができるのではないかと思う。
大宮に関しては、GK江角、DF波戸、レアンドロ、MFではキックの精度の高い大悟や藤本、FWデニス・マルケス、出場しなかったが片岡と好選手が多いと思うし、スロベニア代表の大型FWを加入した点では非常に楽しみなので、もっとアグレッシブなサッカーができれば、面白い存在になりうるチームではないかと感じた。
change the history!
EURO2008 決勝
ドイツVSスペイン
ドイツスタメン
GK レーマン
DF フリートリッヒ、メルテザッカー、メッツェルダー、ラーム
MF フリンクス、ヒッツルスベルガー、シュバインシュタイガー、バラック、ポドルスキ
FW クローゼ
スペインスタメン
GK カシージャス
DF S・ラモス、プジョル、マルチェナ、カプデビジャ
MF セナ、イニエスタ、セスク、シャビ、シルバ
FW F・トーレス
キックオフ
静かな立ち上がりであったが、S・ラモスのプジョルに対しての横パスをクローゼがカットし、一気に狙うがここはタッチが強すぎて、ゴールラインを割る。
スペインもシャビの柔らかいパスでF・トーレスを狙うが、F・トーレスはオフサイド。
ラームの縦パスが左サイドの裏に抜けたバラックにボールが渡り、プジョルをかわしてクロスを上げるも、シュバインシュタイガーに合わず。
ラームのパスがクローゼに渡り、クローゼがドリブルでサイド突破し、中にボールをいれる。これに対しヒッツルスベルガーがシュート。これはカシージャスの正面。
ドイツCK、シュバインシュタイガーのクロスをカシージャスがパンチング。セカンドボールをフリングスが拾い、ラーム、そしてフリートリッヒに渡り、フリートリッヒがクロスもカシージャスが前に出て、処理。
スペイン、シャビからイニエスタへパスが通り、シャビが裏を狙う。それに対しイニエスタはパスを出すが、メッツェルダーに当たり、コースが変わる。これをレーマンが何とか弾き、CKに逃げる。
スペインFK、シャビがクロスを上げるも、そのままボールがレーマンへ。
イニエスタのパスカットからイニエスタのパスがF・トーレスにボールが渡る。F・トーレスはドリブル突破を試みるが、メルテザッカーの対応で防がれる。
スペイン、セスクのパスからS・ラモス、S・ラモスのクロスをF・トーレスが頭で合わせるも、ポスト直撃。こぼれ球をシュバインシュタイガーがクリアするも小さく、このボールをスペインの選手が拾い、そしてカプテビジャにパスし、カプテビジャのグラウンダーのシュートは僅かに枠の外。
ポドルスキからラーム、ラームの縦パスからポドルスキが追いつき、クロスもプジョルが足を伸ばしてCKに逃げる。
ドイツCK、シュバインシュタイガーのクロス、プジョルがヘディングでクリア。しかしボールはラームの元にいき、ラームはシュバインシュタイガーにパスし、再びクロス。これをメッツェルダーが頭で折り返し。バラックがシュートを打つが、S・ラモスが体を張ってブロックする。
シュバインシュタイガーが中央でキープし、クローゼ、ポドルスキと繋ぎ、ポドルスキがドリブルでペナルティエリアまで侵入できるが、スペインの選手に囲まれ、シュートを打つことができず、バックパスするもカットされる。
セスクがキープし、シャビにパス。シャビは再びセスクに戻し、セスクがシュートを打つが、レーマンがキャッチ。
前半33分、セナのパスからシャビへ、シャビのパスに対し、カバーしていたラームを抜いたF・トーレスが飛び出したレーマンよりボールに速くたどり着きシュート。これが決まり先制。
マルチェナのロングパスをイニエスタがダイレクトでセスクにパスし、セスクはイニエスタに戻し、ペナルティエリアに侵入し、ボールを中に入れる。F・トーレスは囮となり、シルバへ。シルバのシュートは大きくそれる。
イニエスタのグランダーのパスからシルバに渡るが、シルバのトラップが強すぎてゴールラインを割る。
スペインカウンター、シャビからイニエスタにパスが通り、イニエスタが中にボールを入れるもブロックされCKへ。
前半終了。
ドイツ選手交代、ラームに代えヤンセンを投入。
後半、フリングスのパスミスをシルバがカットし、一気に駆け上がりンボールを中に入れるも、ヒッツルスベルガーのクリア。
更にシルバ、セスクと繋ぎ。右に開いたF・トーレスからシャビ、シャビがシュート。これはレーマンが触り、CKへ。
スペインCK、セスクのクロスはバラックがクリアするが、クリアボールをシルバが拾い、シルバが左足でシュート。惜しくも枠の外。
更にハーフウェイラインぐらいからシャビが長いグラウンダーのパスに対して、F・トーレスが抜け出すもレーマンが飛び出して、ここは防ぐ。
ドイツ選手交代、ヒッツルスベルガーに代えクラニーを投入。
スペインはイニエスタがサイドを抉り、ドイツ陣内に侵入し、ドイツの懸命な守備もあるが、セスクが拾い、セスクからシルバ、シルバの反転パスからS・ラモスへ。S・ラモスはシュートを狙うが枠の外。
クローゼが左サイドでキープし、ヤンセンに預ける。ヤンセンはプジョルに奪われるも、粘ってボールを奪い返し、中にボールを入れ、シュバインシュタイガーへ、シュバインシュタイガーのポストからバラックがシュートも僅かに枠の外。
ヤンセンの縦パスに対し、バラックが抜け出し、バラックが左足でクロス。クラニーを狙ったクロスはカシージャスが飛び出し、好判断を魅せる。
更に右サイドを駆け上がったシュバインシュタイガーがGKとDFの間を狙ったクロスを上げるが、クローゼに合わず。
ドイツカウンター、クローゼがドリブルで上がり、シュバインシュタイガーにパス。シュバインシュタイガーは速いボールを入れるも、クローゼに当たり、ゴールラインを割る。
スペイン選手交代、セスクに代えシャビ・アロンソを投入。
スペイン選手交代、シルバに代えカソルラを投入。
スペインFK、シャビのクロスに対し裏を取ったS・ラモスのヘッドはレーマンのファインセーブ。
更にスペインのCK、シャビの中に入れたボールに対し、イニエスタが飛び込みダイレクトでシュートはフリングスが間一髪ブロック。
ヤンセンのクリアボールをカソルラがキープし、中に侵入したイニエスタにパス。イニエスタはシュートを放つが、レーマンのブロック
メルテザッカーの縦パスに対し、追い越して相手陣内に侵入したフリングスにパスが通るが、コントロールできず、カットされる。
ヤンセンの突破に対し、S・ラモスがファールで得たFK、フリングスのクロスはカシージャスがパンチング。
S・ラモスのスローインを拾った、F・トーレスが一気に前線に上がり、後方から縦パスを受け、一人かわすが、ボールタッチが強すぎて、レーマンがキャッチ。
シャビのフィードに対し、シャビ・アロンソがダイレクトでF・トーレスにボールを落とし、F・トーレスは中にボールを入れるブロックされ、跳ね返ったボールを再び入れるもブロックされ、CKへ。
スペイン選手交代、F・トーレスに代えグイサを投入。
ドイツ選手交代、クローゼに代えゴメスを投入。
セナのロングパスに対し、グイサが狙うがレーマンが飛び出して事なきを得る。
セナからカソルラ、オーバーラップしたS・ラモスを使うが、ここはヤンセンの対応で防ぐ。
更にセナがキープしドリブル、そして右サイドを上がったカソルラにパスし、カソルラがクロス。これをグイサが落とし、セナが飛び込むが合わず。
シャビがサイドでキープし、S・ラモスが追い越して狙うが、ここもヤンセンの対応で死守。
終了間際にメルテザッカーが上がりパワープレーを試みるドイツだったが、スペインの懸命な守備に対して、ゴメスがファール。
ロスタイム、スペインの攻撃。メッツェルダーの出したボールをシャビが拾い、シャビ・アロンソに一度戻し、カソルラにパス。カソルラが中にボールを入れ、グイサが落とし、これに対しシャビ・アロンソが狙うがレーマンの詰めもあり、シュートまでにはいけず。
ドイツは最後の攻撃を試みるが、シャビのプレッシャーで攻撃ができず、更にハイボールに対してもプジョルが競り勝ち死守。
そして試合終了。
スペインが1-0でドイツに勝ち、EURO2008を制す。
総括すると、意図としたサッカーを展開でき、そして勝利に対してのモチベーションが上回ったスペインに軍配が上がったといえ、攻めの意識を貫いた監督の采配という点でも明暗を分けたのではないかと思う。先制点のシーンで、一瞬速く追いついたF・トーレスのスピードであり、カバーしていたラームの一瞬のズレのようなとこで、一瞬を制した方に軍配が上がったといえる試合だったといえよう。
守備に関しては、ドイツの方はレーマンの奮闘は光っていたし、F・トーレスのマークやポジショニングといった点でメルテザッカーの対応、更には途中出場したヤンセンはオーバーラップしたS・ラモスに競り勝った部分ではいいとこもあったが、セットプレーで裏を取られる部分での集中力や中盤での速めの段階で攻撃を抑えられなかったとこでの察知力といった部分で差が出たのではないかと思う。またF・トーレスの献身的なプレーでスタミナが奪われたとこも響いていたのではないかと感じる。
スペインの方はプジョルの懸命な対応、的確な判断やS・ラモスがバラックのシュートブロックといった体を張っていたプレー、マルチェナのクローゼに対してのマークが光っていた。更に中盤で攻撃の芽を摘んだセナの察知能力やプレッシャーといったとこで、速めにドイツの攻撃を封じ、攻撃に展開できたとこが効いていた。
エアバトルで分の悪いスペインが魅せた果敢なプレーと集中力、そしてスペインにあってドイツに無いアンカーの存在、セナが効いていたとこに守備で差があったのではないかと思う。
攻撃、ドイツの前半は左のポドルスキやラームの個人技を交えた積極的なサイド攻撃でファールを誘うなど、チャンスを演出していたが、クローゼやバラックに狙ったクロスを演出できなかったとこ、シュバインシュタイガーはドリブルでチャンスメイクしたとこや後半は攻撃の起点となって素晴らしい動きをしていたが、キックの精度を欠いたとこで響いた部分、バラックがサイドに開いてキープする場面はあったものの、負傷したとこや試合中の出血もあり精彩を欠いたのも影響したと思う。全体を通してポルトガル戦で展開した連動性のあるサイド攻撃ができなかったとこやセットプレーを物にできなかったとこが大きかったのではないかと思う。
スペインは中盤でのパス回しやF・トーレスの献身的な動きやセナの追い越す動き、更にはS・ラモスのオーバーラップと非常に連動性のある攻撃ができていたと思うし、特にシャビの正確なパスが光っていた印象が強いし、イニエスタのサイドを狙った動きも効いていたと思う。セスクのチャンスメイクやシルバのフリーランニングも効いていたし、まさにクアトロ・フゴーネスが輝いたっていうことが頷けるし、最後まで攻めの姿勢を貫いたことが勝利を生んだともいえよう。
とにかくスペインにあっぱれ、そしてEUROは素晴らしい!
agressive and exciting!
EURO2008
ポルトガルVSドイツ
ポルトガルスタメン
GK リカルド
DF ボジングワ、ペペ、R・カルバーリョ、P・フェレイラ
MF ぺティ、モウティーニョ、C・ロナウド、デコ、シモン
FW N・ゴメス
ドイツスタメン
GK レーマン
DF フリートリッヒ、メルテザッカー、メッツェルダー、ラーム
MF ロルフェス、バラック、シュバインシュタイガー、ヒッツルスベルガー、ポドルスキ
FW クローゼ
キックオフ
P・フェレイラの頭でのバックパスをシュバインシュタイガーが狙うも、リカルドがペナルティエリアを飛び出し、処理する。
ポルトガル、ドイツのミスからC・ロナウドがボールを拾い、左サイドを駆け上がりクロス。これはレーマンがキャッチ。
バラックがファールを誘ったFK、ヒッツルスベルガーが直接狙うが壁に当る。
更にスローインからヒッツルスベルガーがキープし、角度の無いとこから狙うが枠の外。
ポルトガル、大きなサイドチェンジから諮問に渡り、オーバーラップしたボジングワにパス。ボジングワが速いクロスを上げるが、N・ゴメスに合わず。
中盤でデコがキープし、裏を抜けたシモンにパス。シモンはドリブルし、シュートを放つがレーマンの正面。
シュバインシュタイガーがドリブル突破からクロスも相手選手がブロックし、CKへ。
そのシュバインシュタイガーはショートコーナーで、ヒッツルスベルガーにパスし、ヒッツルスベルガーがクロス、これをバラックが合わせるがミートせず。
ポルトガル、中盤で細かく繋いで、シモンからN・ゴメスのポストからC・ロナウドが裏を抜け狙うが、フリートリッヒの懸命なカバーでシュートまで至らず。
更に右にポジションニングしていたデコがキープし、シモンにパス。シモンは一旦キープし、ボジングワにパスし、ボジングワがクロスを上げる。これをモウティーニョが膝で合わせるが、惜しくもバーの上。
前半21分、左サイドのラームがキープし、ポドルスキにパス。ポドルスキは、最初にクローゼ、次にバラックとそれぞれにワンツーで決め、サイドをえぐり、低いボールを入れる。これに対し、トップスピードで中に侵入していた
シュバインシュタイガーが合わせ、先制。
メッツェルダーのオーバーラップからドリブルを仕掛けるが、ペティが倒してしまいFKを与えてしまう。
前半25分、そのFK。シュバインシュタイガーのクロスをクローゼが飛び込み、追加点。
すぐさま、C・ロナウドがファールを誘い、FKを得る。
FK、デコがクロスを上げるが、ブロックされる。
更にペティのサイドチェンジからデコに通る。デコがクロスも、CKへ。
ポルトガル選手交代、負傷したモウティーニョに代えラウール・メイレレスを投入。
ポルトガル、中盤でボールをカットしたラウール・メイレレスから裏へ抜けたC・ロナウドにパス。C・ロナウドはヒールでシモンにパスし、シモンはアウトサイドキックでC・ロナウドに戻す。C・ロナウドはダイレクトでN・ゴメスを狙い、低いボールを入れるが、メルテザッカーのクリア。
ポルトガル、デコが左サイドでキープし、ラウール・メイレレスに渡り、ミドルを狙うが枠を大きくそれる。
前半40分、デコがカットし、シモンにパス。シモンは左にポジションを取ったC・ロナウドにパスし、C・ロナウドはワントラップでメルテザッカーをかわし、シュートはレーマンがセーブするも、こぼれ球をN・ゴメスが詰め、1点返す。
終了間際、ラームがキープし攻め上がり、左に開いたバラックにパス。バラックは中に切り込んで、角度の無いとこからシュートを狙うが、リカルドがセーブ。
ロスタイム、ラウール・メイレレスからシモン、シモンからC・ロナウドにパス。C・ロナウドは中に切り込んで、シュートを狙うが僅かに枠の外。
前半終了。
後半開始早々、デコがキープし、N・ゴメスへパス。N・ゴメスはラウール・メイレレスにポストで落とし、ラウール・メイレレスがシュートも枠をそれる。
ドイツ、バラックがキープして、持ち込んで、左に開いていたクローゼにパス。クローゼは中の空いたスペースに入ってきたヒッツルスベルガーにパスし、ヒッツルスベルガーがシュートを狙うが枠を大きくそれる。
デコのサイドチェンジから右のボジングワへ。ボジングワがスピードに乗って、右サイドを駆け上がり、左足でクロス。これをC・ロナウドが合わせるも、ヒットせず。
更にデコがキープし、相手陣内に侵入し、左に開いたC・ロナウドにパス。C・ロナウドはクロスを上げるが、これはレーマンがキャッチ。
ボジングワのオーバーラップから得たCK。
ポルトガルCK、クロスに対しデコが頭で逸らして、ペペが合わせるもゴールならず。
後半15分、クローゼがペペから受けたファールで得たFK。シュバインシュタイガーのクロスをバラックが頭で合わせ、追加点。
ポルトガルもデコのサイドへの展開からボジングワへ渡り、ボジングワはラウール・メイレレスにパス。ラウール・メイレレスはシュートを打つが、ブロックされる。
ポルトガル選手交代、N・ゴメスに代えナニを投入。
ポルトガルFK、C・ロナウドが直接狙うが、ボールが落ちず。
シモンからP・フェレイラ、P・フェレイラからペティへとパスを繋げ、ペティがシュートもレーマンの正面。
中盤でのカットしたセカンドボールをデコが拾い、一気に右サイドのナニにパスを狙う。
ナニは追いつきビルドアップし、中にボールを入れるもブロックされ、CKへ。
ドイツ選手交代、ヒッツルスベルガーに代えボロウスキを投入。
ポルトガル選手交代、ペティに代えポスティガを投入。
デコからポスティガのポスト、そしてナニがシュートを狙うも枠を捉えることができない。
更にボジングワのクロスクリアボールをデコがシュートもレーマンがキャッチ。
ドイツのCK、シュバインシュタイガーのクロスはクリアされるが、クリアボールをポドルスキがダイレクトで左足のミドルを狙うが、僅かに枠の外。
ドイツ選手交代、シュバインシュタイガーに代えフリッツを投入。
ポルトガルがデコのカットからカウンターを狙い、相手陣内で細かくパスを繋ぎ、デコにボールが渡り、デコがポスティガに浮き球のパスを出すもレーマンが飛び出し、キャッチされる。
後半41分、中盤でC・ロナウドが胸でナニにパスをし、ナニは一気に左サイドを駆け上がる。バラックがマークにつくが、更にドイツの選手を引き付け左足でクロスを上げる。これをポスティガが頭で合わせ、1点差。
ドイツ選手交代、クローゼに代えヤンセンを投入。
フリッツがキープし、ポドルスキ、更に左を上がったヤンセンが中に切れ込んで、ボールを入れ、ボロウスキーが合わせるもゴールならず。
ロスタイム、ポルトガルは細かく繋いで何度かクロスを上げるがことごとく弾かれ、最後にドイツのカウンターからポドルスキがキープし、ドリブルしてシュートを打つが、リカルドがキャッチ。リカルドは一気に前線にロングボールを放るが、ここでタイムアップ。
試合終了。3-2でドイツが制し、準決勝進出。
総括すると互いに攻守の切り替えが速く、ポルトガルはデコを起点にN・ゴメスのポストを入り混ぜ、両サイドのシモンとC・ロナウド、右サイドバックのボジングワのオーバーラップでサイドを積極的に狙い、更にラウール・メイレレスが絡んでダイレクトで細かいパスで打開していくサッカー、ドイツは予選のシステムを変更し、バラックを起点にショートパスを織り交ぜた連動性のある攻撃で、ワントップのクローゼがサイドに開いて、空いたスペースにシュバインシュタイガーが狙い、左のポドルスキはドリブルで積極的にサイドを狙い、更にはボランチのロルフェスがボールを落ち着かせ、ヒッツルスベルガーの追い越す動きで圧力をかける攻撃で両チームとも持ち味を出した試合であったが、明暗を分けたのは3点目を決めたバラックがマークしている選手の背中を押して、フリーになって決めたシーンでの勝利への執着心であり、ずる賢さや要所でC・ロナウドに十分な仕事を与えなかった守備といったとこが勝敗の鍵になったのではないかと思う。
ポルトガルはデコの献身的な守備や攻撃の起点となったとこで非常に素晴らしい働きをしていたし、何度もチャンスを演出し、ボジングワやシモン、C・ロナウドがクロスを上げていたが、ポスティガのゴールはあったもののやはり制空権でドイツに分があったとこやC・ロナウドがなかなかキープできなかったとこで、理想通りのサッカーができなかったと思う。それから後半途中から、攻め急いでミドルが多くなったとこで、シモンあたりが周りを見られなくなったのも大きかったのではないかと感じる。
ドイツは守備ではスピーディな攻撃に苦しみ、失点シーンを見る限り追い越す動きに対してマークができなかったとこがあったものの、エアバトルでは強さをみせていたし、ポジショニングはよかったといえる。
攻撃に関して先制点は非常に素晴らしい連動性のある攻撃をみせていたし、セットプレーではシュバインシュタイガーのクロスの精度の高さやクローゼやバラックの強さが効いており、セットプレーでの脅威さを感じ、それからボランチのロルフェスのキープ力でありキックの精度やヒッツルスベルガーの追い越す動き、更にはラームの積極的なオーバーラップと非常に厚みのある攻撃であると感じた。