清観堂 という名前の会社をやっています。
今では室内装飾の工事を全般的にやっていますが、元は経師屋で表具屋です。
どんな仕事をするかというと、障子を貼ったり、ふすまを作ったり、屏風や掛け軸を仕立てたりする仕事です。
今ではめっきりそういった仕事は減ってしまい僕自身掛け軸を作る技術は継承されていません、かろうじて屏風を作ることが出来るくらいですが。それでも、この屋号を見て経師屋であり表具屋である事は一昔前ならそんなに不思議でも珍しくもない事であったと思います。
実際、〇〇堂 という屋号でどんな商売を思い浮かべますか?
お江戸下町や、鎌倉、川越等、歴史のある街に行くと堂とつくお店は少なくないと思うのですが。
さて、話は少し戻りまして。
今日、某工務店さんと新築の工事内容について話してたんですが。
和室に建具があって、その仕上げについて確認をしたところ。
「それは建具屋が仕上げるから良いです。」って言われたんです。
僕自身も「え?建具屋さんが仕上げるんですか?」って聞き返しちゃったくらいで、工務店の監督さんもなんでうちが建具をやるのか理解できなかったようです。前示にもあるとおり、ふすまを作ったり、建具の貼り物を最後仕上げるのは本来表具の仕事だったはずなのに、そういう認識が全くなかったようで。そういう時代になったんだなぁと思いました。
ただ、これ初めての事ではないんですよ。
以前にも、「清観堂さんは襖は外注ですよね?」って当たり前の様に言われた事がありまして。その時ばかりは「表具屋が襖を外注するくらいなら商売やめますよ」って言いましたよ。
そのくらい僕らの商売は廃れてしまったんだなぁと痛感しました。
お宅には?ふすまや障子ありますか?
