警察官が人として向き合う心 | PANSAKUのブログ

警察官が人として向き合う心

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「コタ~」


ぱんです。

今日はパン屋さんにお休みをいただいて、

朝から山梨県へ行ってきました。

警察学校で、警察官の方たちの前で、お話させていただきました。


80分間という時間で、8分ぐらいのDVDをみてもらったあと、

当時の私が、警察に届け出た時のことを時系列に話したりしながら、

「被害者の視点からみた警察の捜査」というテーマでお話させていただきました。


でも、最終的に私が伝えたかったことは、

「人が人と向かい合う在り方」みたいなことでした。



暗闇に追いやられ、


自分が何者か?なぜまだ生きているのか?



・・・そこからの人生のスタートを切らざるを得なくなった時、

目の前に現れた警察官の人たちは、彼らにどう接するか?

ほんの一時しか接点がない警察官の人たちではあるかもしれないけれど、

警察官という立場の人は、被害者のその後の人生を左右する、

実はとっても重要な場面に立たされている。



「自分を失ってしまった」人、「人への信頼が裏切られた」人に、

そのどん底から、何を見出してもらうのか?




犯人逮捕も当然必要だけれど、

犯人が捕まる。捕まらないというところとは、

全く別の次元で、被害者の人生が求めていることがある。



「性暴力に遭った人が、本当は今自分に何を求めているのか?」



そこに関心をもって、その時に必要な支援やかかわりをしなければ、

仕事として割り切って、独りよがりになってしまうものです。




性の暴力は、とても屈辱的だし、人の根底部分を破壊する。

その後の人格形成、人間関係を破壊する。



正しく導かれなければ、

本当の意味で回復することは難しいと思う。



警察官という立場で現場にいるから、できることがある。


さまよって、苦しんでいる人、たくさんいるから・・・。


ただ「居る」だけじゃ伝わらない。

ただ、「話す」だけじゃ伝わらない。

そこに、ちゃんと感情と心が乗っかっていなければ、

逆に優しい言葉は偽りの刃となって、人を信じられなくさせて傷つける。



建前での振る舞い、肩書きの振る舞いは、通用しない。




「私とちゃんと向き合ってくれているか?」


人間に失望させられ、痛んだ心は、それを見ていると思うのです。



だから、人としてまっすぐ見てあげてください。

そして、まず見つけてあげてください。





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講義は午後からでした。

10時半に甲府駅について、まだ少し時間があったので、

私を駅まで迎えにきてくださった警察の人たちと、

移動中もいろんなお話ができて、とっても有意義な時間を過ごしました。


お昼は、「山家(やまな)」という太いお蕎麦と鳥もつ煮をいただきました。

太いお蕎麦、初めてだ。

温かい、甘辛のつゆで・・・これは、美味でした★




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