姫はお爺ちゃん子でした。
お爺ちゃんの事が、好き過ぎて、帰国後退院して
富山に戻った時、一目散に走り寄ったのは
お爺ちゃんのところでした。
(お婆ちゃんが手を差し伸べても、スルーでした)
ソファに座って新聞を読むお爺ちゃんの膝の上に乗り、お爺ちゃんの邪魔をするのが大好きでした。
お爺ちゃんの近くにいられさえすれば、ご満悦の姫。
そう、アメリカに居た時も
お招き頂いたアメリカ人のお友達のご自宅で
姫はお爺ちゃんの膝の上にやっぱり座っていました。
そんな姫が大好きなお爺ちゃん達ですが…
姫の名前の一文字を頂いた広島のお爺ちゃまは、帰国後、体調が安定するのを待って、お会いにしに行こうと思っていましたが、再会叶わぬまま、天に召されてしまわれました。
そして、姫が今回の病気を発症するちょうど1ヶ月前、富山のお爺ちゃんもまた、突然、お空に旅立ちました。
姫にとって、お爺ちゃん達の存在は、凄く大きくて
お家に飾ってある広島と富山のお爺ちゃんの写真を見るたびに、お爺ちゃんに会いたいとぼそっと呟いたり、涙したりしていました。
姫がPTLDを発症し、状態が急激に悪化して、もうダメなんじゃないかと、何度も頭を過ぎる場面があったし、痛みが強過ぎて、こんなに辛い日々を過ごす事になるのなら、このまま楽にしてやってもらった方がいいんじゃないかと考えてみたり…
姫自身も苦しくて痛みから逃れたいと思っていた時『お爺ちゃん達がいる天国なら楽になれるのかな』とか『お爺ちゃんに会えるなら寂しくない気がする。』と話していました。
お爺ちゃん達が、もう苦しい日々を十分過ごしてきた姫を迎えに来ようとされているのかなと。
心の中で思ってみたり…。
でもね、実はそうではなかった事が、先週撮って頂いたPET-CTの結果を見て分かったのです。
左が化学療法前で、右が化学療法2クール後です。
(黄色や明るいオレンジで光る場所すべてが腫瘍ですが、治療後には全くなくなっていました)
『この子はお爺ちゃん達に守られているんだ』と強く確信し、気持ちが前向きになりました。
もちろん、たくさんの方々に姫の回復を祈って頂いている事や、私の代わりに神社に参拝に行ってくれている親友達の存在もあり、姫の周りには目に見えない多くの力が働いていると思っています。
みんなのパワーをたくさん頂いて、奇跡的な回復を成し遂げてくれている姫の生命力
引き続き、姫が元気になれるように、お爺ちゃん達に見守って頂きたいなと思うのでした
元気になったら、天国のお爺ちゃん達に、報告しなきゃね。