頭の中ではたくさんのことがせめぎあっているのに、そのひとつひとつが脈絡なく忙しなくぶつかりながら通り過ぎていく
今を説明できない
混乱している
早く抜け出したい
どうせ生きていかなきゃならないなら、吐きだして楽になりたい
生きていたくはない
しかし捨ててはならない
一度始めたら、吐き続けることになる
なにを言えばいいのか分からない
この内側の不快と涙を止めたい
昔を思い出したくない
あの子供の私
なんど思い出したって、飛んでいって助けることはできない
知識を身につけた
力だって小さいころよりある
あの時たちの、何がいけなくて、何を変えれば良かったのか、今なら少し分かる
でも変えられない
助けてあげられない
その助けられない私を幾度も反芻して見つめなおして咀嚼しなければならない、
その苦痛
変わらない
いまさら助からない
浮かんでくる情景を消すこともできず、私が消えるまで浮かぶであろう未来を見据えて、それでも生きなきゃならない
どうして


今まで、何年も何年も何年も、誰にも自分にも、言うまいと我慢してきた


早く死にたい
この脳は気まぐれのように思い出す
いつ起こるか分からない
それに怯えて生きるのはもう嫌だ

助けてくれなくていい
助けてほしかったたくさんの過去はいま幸せにできるものじゃない
ただ早く消えたい

そうして私が消えたあといくらでも罵ればいい
弱虫だと笑えばいい
甘ちゃんと嘲ればいい
今までのように無関心に私など忘れればいい
消えたあとのことなど辛くはない

はやく烙印を捺して閉じこめて
昔のせいにしてもどうしようもない
変えられない昔をどう踏みつける
どうすれば思い出さない
どうすれば一日に一度も不安を覚えず前に進める
どうすれば涙は出ない
どうすれば頭は痛くならない
どうすれば目の前が晴れる
どうすれば切らずにすむ
どうすれば叫ばずに破壊せずにすむ
この息苦しさ、動悸、痛み、違和感、なにもかもだ
なにもかも
どうすれば生きやすく生きられる
自分から、生きがいを持って、なにかを欲し、得るために力を注いで生きられる

頼れるはずもない
彼らはこちらを向いていない
助けを求めてくるのに
助けられたらあらぬ方を向く
そんなやつら
こちらから願い下げだ

勉強代だ
助けるだけ無駄
あちらは都合のいい駒程度にしか思っていない
それが学べただけマシ

大丈夫と言って暴れ出さないように押さえつけていてくれたら
それだけで良かった

お前はできそこないだと言われて初めて
欠けた自分を認められる


愛されなかったのは私が悪いからだ



少し楽になった
やっぱり生きていくうえで他人はいらない
騙し騙しだって生きてこれたじゃないか
これからだってできるだろ