「祈りの言葉 「見えない力」を味方にして、人生を変える」(著者:山川紘矢さん、亜希子さん 出版社:ダイヤモンド社)を読みました。


最近、スピリチュアル界隈でも「祈り」に注目されたイベントが増えて来ています。

祈りで一番身近なものといえば、てるてる坊主なんかもそうですよね。

この本では、祈ることでのメンタルへの作用や、祈りによる実験結果についても触れています。


また、誰かのために祈るとき、例えば、病気の回復などを祈るときに、「病気がよくなりますように」と祈るのではない、本当の祈り方についても書かれています。


これについては、私も実際に祈りを研究してきたので、ごもっともだなと思いました。


どうしても、自分の願望を込めて「良くなりますように」と祈ってしまう人は多いと思います。

その相手にとっては、生まれる前に、このタイミングでこういう怪我をして、そこからこういう気付きを得て、こうなると決めてきている場合もあります。

そういったことを踏まえて、こういう言葉で祈る方がいいという言葉だったり、アファメーションや引き寄せと祈りについても書かれています。

これまでに、いろいろな講師の方々がおっしゃっていたようなことが集約されている一冊です。


もし、引き寄せが上手くいっていないと感じている人がいたら、この本を読んで、「祈り」というものを知るといいかもしれません。


祈りって、良いことを願うことだけを祈りだと思っているかもしれませんが、

宇宙には良いも悪いもないので、結論から言うと、あなたの感情の集合体が祈りともいえます。

つまり、あなたがいい感情で祈れば良いことに繋がりますし、

嫌な感情で嫌なことを心で描き続ければ、それが実現するという祈り。


この辺りは、引き寄せの法則の思考の具現化と同じ仕組みですよね。

祈りとは、言葉を捧げるだけじゃなくて、ダンスや歌、マントラも祈りであるということも書かれています。


天河神社の柿坂宮司さんも、「歩くことも祈り」とおっしゃっていたように、

祈りとは、意識のベクトルとその強さに応じて反応する仕組みのことをいうのかもしれません。


この本には、いろいろな偉人の祈りの言葉や日本に伝わっている「祈りの言葉」が沢山掲載されています。

英語の原文で掲載されている言葉もあるので、一番しっくりくる祈りの言葉を毎日唱えてみるのもいいと思います(^^)

同時に多くの人が祈る祈りについても書かれていますので、
これから、そういった、多くの人たちとともに祈る機会のある人や、
普段から祈っている人にも、「祈り」というものに対する再点検のつもりで手に取っていただきたい本です。


どうしても、人生を積み重ねていくと、「自分が正しい」みたいに、意固地になってしまって、他の意見に耳を傾けられなくなってしまう人も中にはいるのではないでしょうか?

そのため、普段から祈ることが出来ている人にも改めて読んでいただくことで、新たな気付きや、さらにパワフルな祈りにつなげて行けると思います。

何事においても、どんな業界のプロになったとしても、

「謙虚さ」というものを忘れない人間で在りたいですね。

もちろん、仕事や、自分の行っていることに「プライド」を持って推し進めていくことは大切ですが、
「プライドがある」ということと、「人の意見を聞かない」は似て非なるもの。

「人の意見」というものをすべて受け入れる必要はありませんが、
耳を傾けることのできる「心の余裕」がある人ほど、伸びしろのある人生を送られている、そんな気がします。

きっと、誰かのために心の底から、我欲からくる祈りではない、真実の愛の祈りが出来る人ほど、幸せな時間を過ごせることにもつながってくると思います。


祈りというのは、大層なものでも、特別なものでもありません。

日々、祈りの中で生きているということを知って、人生の好転に上手く作用する「祈り」を見つけていっていただけたらなと思います。

まず、そのためにも、この本を読んで実践してみましょう(^^)/