会社の採用面接等の経験値が高まり、「嘘をついている人」には
すぐ気づけるようになったのだが(もともとそういう能力はあったが、
場数を踏んでさらにそれが磨かれてきたというのが正確か)
一方で、つい最近も「自然体で嘘をつく人」についてはその「嘘」を見抜くことができなかった。
この点、そもそも自分の能力の言語化をミスっていたように思う。
私が得意なのは「虚勢を張っている人」を見抜くことである。
会社の採用面談は新人であろうが中途であろうが必死、真剣なので
そこで自分を大きく見せようとする人が一定以上いることは事実である。
それを嘘と表現するかどうか。
仕事でも武道においても過度にマウンティングを取ってくる人がいるが、
それはまさに 虚勢そのものである。
剣道や居合道を通して、虚と実の見極めについて敏感になってきた。
それを適切に見抜かねば「やられてしまう」し「生きていけない」。
武道を通して磨かれた感覚が「虚と実」であり、
それはギリギリのところで生き延びる術とも言えるであろう。
「なんとなくおかしいと感じる」場合、この虚実のセンサーが働いていると言えるであろう。
それにしても文字にしたら強烈だな。
「虚」の「勢い」で、虚勢だぜ。
本当に小物感満点のワードだと思う。
字面で見ても音で聞いても。
「自然体で嘘をつく人」は、
それが当たり前である為、虚勢を張っているわけではない。
長い時間をかけると言動の不一致がバレるから、
結果としてそういう人は共同体から自然に淘汰されていくものだ。
そして自分は決して能力が劣っている人が嫌いなわけではない。
虚勢を張っている人間が嫌いなのだ。