夫は、朝からパソコンでネットを見ていました。

 

何時に出る?

 

ん・・・。11時くらいでいいんじゃないか?ちょっとコンビニ行ってくる。

タバコないから。

 

と言って夫は、そそくさと出かけました。

 

女への日課となった朝のメールでしょう。

おはようから始まって、本当は今日再会していたことなどを

悔しがり、会えないことを寂しがるのでしょう。

メールでどのようなやりとりをするのか、大体もう想像できるようになっていました。

一方で、今日の予定をどう説明するのか興味がありました。

 

車で10分ほどの距離にあるコンビニです。結局夫が戻ってきたのは、1時間後でした。

本を立ち読みしていたと分かりやすい言い訳をして。

 

今日行くところってどんなところ?

 

○○に新しく出来たみたいで、○○が特徴で面白いなってずっと興味があったんだけどなかなか行けなくてずっと行きたいなって思っていたんだ。

 

花さんと行けばいいんじゃない?

 

この後に及んで夫は、別の誰かを誘えばと思っているみたいです。そして、最近花さんと特段親しくしていることもなんとなく気が付いているようです。

 

花さんとは夜しかいけないし、ここのランチがすごい特徴なんだよ。○○の参考になるかもしれないしね。

 

昔は、よく夫と色々な所へ出掛けたなとふと思いました。色々な場所へ出かけて、その場所のよい所をお互い話して、仕事に生かしたり、新しい企画の参考にしたりと、充実していたあの頃の気持ちをふと思い出しました。

 

時は流れています。

 

充実していた時もやがて曇り、そして大雨が降りだすときもあるのでしょう。

 

あの頃とは違った思いになっていたとしても、その雨は、いずれ止むのかもしれません。

そして、またいつかどんな形でかは分かりませんが、必ず晴れる時はくるのだと思います。

それが、いつなのかはどんな形なのか、その時は知ることも出来ないのです。

 

でもその晴れを信じたならば、その時は必ず来るのでしょう。

色々な思いが渦巻いていましたが、

今日という日をそう思いながら過ごそうと思いました。