1年半、発覚から半年が経とうとしていました。

 

この半年間私は色々な感情を感じとりました。

もう1年くらいたったのではないかと思う錯覚に激動の時間を過ごしてきたのだと感じられずにはいられませんでした。

 

夫さんが一番大切な物は、家族だと思うんだ。

 

花さんは、言いました。

 

でもだったら、なんでこんなにも、嘘をついて、それでも別れてくれなくて・・・。

 

言いたい事はたくさんありました。思うように進まないこの現実とこの先の事を決めきれない私と早くこの世界から抜け出したい気持ちが、うまく言葉にできずに私を苛立たせました。

 

夫さんには、まだ逃げる場所があるからね。しょうがない。男は、面倒な事は苦手なんだよ。

逃げ場所がなくなった時に、目が覚めるんだと思う。

 

逃げる場所ですか・・・?

 

そうそう。だって帰る場所があるでしょ。さやちゃんのおうち。で、女からも何も突きつけられていないし、離婚を迫られたりさ・・・。まぁ向うも旦那がいるからねぇ。これがWの厄介な所なのかもね・・・。

都合よく女に好き好き言ってもらえる。

世界で一番好きとかさ(笑)居心地良くない?

 

まぁ・・・。

 

夫さんは、さやちゃんが自分のせいで悲しんでると女に助けを求め(笑)さやちゃんに怒られると、女に助けを求め(笑)さやちゃんが自分のせいで落ち込んでるとオロオロして女に助けを求めて(笑)

ボクちゃん悪くないよね?ってどれだけお子ちゃまなのかしら。

という事は結局一番妻が気になるんだよ(笑)

 

花さんの言葉は、意外でした。そんな角度から夫を見たことがなかったからです。

確かに夫は、私が荒れる度、嫁がおかしくなったと女に報告していました。

 

本当こどもですね(笑)うちの旦那。

 

さやちゃんが笑ったの久しぶりに見たわーー

 

花さんは茶化すように言いました。

 

私は、発覚以来笑う事がありませんでした。

 

それでも、私は、会長が仕掛けた事から始まり、錦戸君が気にかけてくれ、花さんと頻繁に交流をしました。

少しづつではありましたが、それが力となり、半年前の自分とはまた違った自分になっているのです。

 

こうしている間も、時は流れて人の気持ちは少しづつ少しづつ変化をしていくのでしょう。

 

私も夫も女も。

お互いに対する気持ちも、変わっていないようできっと変わっているのです。