花さんは、続けました。

 

まずこれからの事を考えて、2人が会っていたという事実の証明は今後の為に必要だとおもうんだよね。この時期にこういう事がありました。という証明は、今後夫婦として立て直す際にも、そうではなくなってしまった際にも、やっぱり事実でして必要かなと思う。

まぁ・・この証明を使わないに越したことはないけど・・・。一応念のため・・。

 

確かに、今まではメールのやりとりを私が確認をしているだけで、夫と私の間にはそれを証明する確たる証拠はなく、別れた、別れていないは全て会話の中での確認だけでした。

 

だから、私が2人があった瞬間に写真を証拠として撮るね。

 

はい・・・

 

そして、少し見守ってさやちゃんが登場ね。

 

なんて言いましょう?

 

そうだね・・・。なんて言おうか?ここは冷静に、これはどういう事?って感じかな。

 

そういう事だからって、2人でどっかに行かれてしまったらどうしましょう・・・。

 

だね。さやちゃんは、錦戸君と一緒に行ってもいいね。2人で。

 

錦戸くんは、またグラスのウーロン茶を飲みました。

 

はい・・・。錦戸君は、なんて言えばいいでしょう?

 

んーーそうだな。この場所に錦戸君がいる事事態、もうありえない事態なんだから、

全てを話すしかないかな?

これは、私的な問題でもあるけど会社の問題でもあるんですよ的な。ずっと会社でも把握していましたと。

だってさ。会長も知ってて、噂にもなっててさ、それでも自分達は何も悪くないなんてことはないでしょう?ここは、ちょっとキツイけど、まず2人に現状を知ってもらう方がいいと思うんだよね。

そのうえで、夫さんに決めてもらえばいいよ。これからの事。

 

夫・・逃げそうですよね・・。

 

え。逃げたって、無駄でしょ。結局帰るのは、さやちゃんの家なんだから。

 

まぁ、そうですね。

 

それから、その場にAさんはいない方がいいね。

 

え?いないとは?

 

あっちの人は、関係ないから。これはさやちゃんと夫さんの問題だから、Aさんにはその場でお引き取りください。で帰ってもらおう。

 

そんなことできますかね?

 

何か言ってくるかもしれないねー。でも、相手にしなくていいよ。関係ないから。

 

花さんは、一貫して女を同じ土俵にあげようとしませんでした。

 

この作戦の行く末を見通す事が出来ず、黙っていると、錦戸君が初めて口を開きました。

 

実行に移しましょう。私も協力します。もうちょっと細かい所を詰めた方がいいかなと思いますので、Xデーまでにはその辺を打ち合わせしておきましょう。