ででーんとですか・・・・。

 

まぁそれは、ちょっと言い過ぎたけど、会った瞬間に捕まえよう。

さやちゃんが。

 

・・・・・・・捕まえる・・・。

 

あっごめんごめん。現行犯みたいな言い方しちゃった。いや現行犯だよね。

じゃいいか。

 

花さんはちょっと笑いました。

 

でも、駅で抱き合ってその瞬間に私そこに行く勇気ないんですけど・・・。

 

いや、おかしな光景ほど効果があると思う。夫さんは、ずっと嘘をついてそれでも俺のどこが悪んだ!って態度だもん。

タカをくくっているというか、さやちゃんをなめてると思うんだ。

窮地にたたされなきゃ、きっと真剣に考えようとは思わないよ。

 

でも・・・そこで例えば私が急に現れても、いつものようにキレて2人でどっかにいっちゃうと思うんですよね。

 

だね。だから、錦戸君にも手伝ってほしいの。

 

錦戸君が分かりやすく、ウーロン茶のグラスを手に取って1口ゴクリと飲みました。

 

錦戸君ですか・・・?

 

そう。結局さやちゃんだけなら、夫さんはキレて話にならないと思う。

でもそこに、会社の人間が突然現れたらどうかな。

こっちは、正論の話がしたいと淡々と言われたらどう思うかな。

 

花さんの話をドキドキしながら聞いていました。

錦戸君は、どう思っているのでしょう。何も言わずに、黙っていました。