寒さがぐっと和らぐ日とまた寒くなる日を繰り返していました。

春がすぐ近くまでやってきていました。

 

あれから非通知拒否設定に夫がした為、無言電話がかかってくることはなくなっていました。

 

厚手のコートを身にまとい、帰り支度をして車にむかいました。

乗り込もうとした時、後ろから錦戸君に声をかけられました。

 

さやさん!ちょっと待ってください。さっき会長から電話がかかってきて、別件で話をしたんですけど、今度会長が来るときにさやさん時間あけといてほしいそうです。

 

え、、?なんで?錦戸君、実は関係が続いている事話した・・・?

 

いえ。その件は何も言っていないですよ。

 

じゃあなんの話だろう?

胸騒ぎがしました。

 

話口調からしてそんなにいい話ではなさそうでした・・・。でも何の件かは分かりませんでした。すみません。

錦戸君は、それ以上の事を聞けなかった事を謝りました。

 

あっごめん。そうじゃなくて、ちょっと嫌な予感がするからさ・・。

 

そうですね・・。状況は良くなってないわけですし、このタイミングでさやさんと話がしたいという事は、嫌な感じはしますね。

錦戸君が少し心配そうに言いました。

 

今度の水曜日お昼やってくそうなので、夕方時間があればあけといてほしいそうです。

 

うん・・・わかったありがとう。。

 

会長は、どんな話を私としたいのでしょうか。その後順調かな?と聞かれたら、どう答えたらいいでしょうか。会長の話の内容が分からず不安になりました。

もしかすると、全く関係のない業務の話かもしれない、そう気をとりなおして車に乗り込みました。