だいぶ体がだるかったものの、後は気力のみで会社に出ました。
 
やはりお医者さんの判断にしたがって薬の判断をするべきだったと思います。
その時の、私はそういう事も判断できず、ただただ薬をやめたいというなかばやけくそみたいな気持ちだったのかもしれません。
 
朝会社に着くなり、錦戸君と事務所の階段ですれ違いました。
大丈夫ですか?有休はまだありますので、全部使う勢いで申請してしまっても大丈夫ですよ。
短期間の休職みたいになってしまいますが・・。
 
うん。ありがとう。
 
錦戸君は、やはりその先の事を考えてくれていました。
夫の事を考えると、長期に休んでしまうのは、よくないと思いました。
それと、自分がダメになる・・。それが一番大きかったと思います。
 
大丈夫!ありがとう。また来れなくなりそうなときのために、残しておくよ!
 
あっ。それから・・・たぶん。出張の日は、向うが休みとるのは無理ですね。もう会議予定に名前乗ってましたから。
 
ほんとに?
 
良かった・・・。会議って急に決まったの?
 
こちらには、詳細情報入らないので、よくわからないですけど、
急に決まったぽいですよ。T部長もそっちに出張になるらしいです。

運なのか、見えない力なのか、天が味方してくれたと思いました。
 
夫はどう思っているのでしょう。その日携帯を見るまでは、はっきりとした状況も様子も分かりませんでした。