朝から夕方まで、静かな部屋でソファでただただ廃人と化しました。
眠るわけでもなく、テレビを見るわけでもなく、ほとんどの思考を夫の事で埋め尽くし、ただただ不安感の中、人形みたいに一日が終わるのです。
この期間は、夫の携帯を見る事もできませんでした。何の欲もなくなった自分が何に苦しんでいるのかも分からないまま、時間だけが過ぎて行きました。
3日間の有休は終わろうとしていましたが、やはり会社に行くことが出来ず4日目も休んでしまいました。
夫の出張まで、もうあと少しとなっていました。
携帯をみるとメールが入っていました。花さんからです。
こんにちは。体調はどう?錦戸君から会社を休んでいる事聞いたよ。
大丈夫かな?出張の事なんだけど、その日にあっち(女)の会社で重要な会議が入ったらしいよ。女が会社をその日に休む事は難しいのではないかと錦戸君が言っていたよ。取り急ぎ連絡を。
一瞬ぱっぁと心に希望が持てたような、光がさしました。
本当であれば、この出張で会う事はなくなるのはないか。そう思いました。
明日は、会社に行こう。
このままでは、私は本当の廃人になってしまう。
絶対に明日は、会社に行く!そう心の中で決めました。