その日のメールは、家にいるときはあまりやりとりをしないのですが、
この日は、私が帰ってくる直前まで繰り広げられていました。
え?今日は嫁いないの?
うんメールいっぱいできる
嫁どこ行ったの?
友達とご飯だって~
友達って?男?
いや女。会社の人だよ~
どこに行ったの?なんで急に?男じゃないの?
(あの~・・・誰かと違って、男狙ってないですよ・・・)
どこに行ったかは聞いてない。ってか教えてもくれてない。
ふーん。
その後いつもの愛を語り合うメールを何度か行っていたようですが、そのうちに女が、
ねぇ嫁いつ帰ってくるの?
分からない!メールないし。
遅く帰ってきて、夫さんの寝込みを襲うつもりなんだわ
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・私野獣か・・?)
それはないよ~
だっておかしくない?もう10時過ぎてるよ~。絶対その作戦だわ
(そっそんな作戦があるのか・・・・??)
俺には、メールないし状況分からん。
夫さんは嫁が遅くまでいなくて心配なの?
いやぜんぜん。
(だろうね。そうだろうね。)
本当に?
うんいつ嫁が帰ってくるか分からないから、そろそろもうメールは終りにしよう!
えーー寝るの?寝込み襲われちゃうよ~
(私ってそんな野獣キャラでしたの?)
という展開なのでした。
夫は、何に怒っていたか。未だに謎ではあります。
この後も同じようなことで何度か怒りました。
ことあるごとに、口癖のように夫は、何も聞いてない。何も教えてくれないを繰り返していました。
私も、何も知らないうちに不倫され、その後も秘密の関係を続けられ、私には、何も教えてくれない。何も聞かせてはくれないと思っていました。
お互いに、寂しさと孤独を感じていたのかもしれません。
それが小さな怒りとなり、どんどんと大きくなり、私たちはすれ違っていったのかもしれません。