胆石腹腔鏡手術物語(2011年・秋)後編

「40歳からでもビキニOK!」と言われた手術跡

【前編】より つづき。

 


緊急入院した当日&翌日に更にいろいろな検査をし、
入院3日目、いよいよ手術となりました。

胆嚢を全摘出する必要があるとのこと。

選択の余地はありません。笑い泣き

開腹手術ではなく、腹腔鏡下手術といって、

おなかに4ヵ所穴を開けて、空気を入れ、

そこにカメラと器具を入れる手術。

従来の開腹手術よりも傷が小さく済み、

回復も早いというのがメリットだそうです。

ただし、私の場合は、もしかすると術中に緊急に

開腹手術に切り替えることになるかもしれないと

事前にしっかりと説明を受けました。

胆石にはいろいろな種類とパターンがあるそうで。
 

私のは、小さくて細かい石が20個くらい。

ごく小さな石なので、ときどき胆嚢の中から

移動して胆管や総胆管に落ちることがあり、

そのときに激しい痛みを生じさせたり

炎症を引き起こしたりするというものでした。

肝臓の異常値を引き起こしたのは、どうやら

総胆管のほうに落ちて引っ掛かっている石。

おそらくその石がまだ詰まっていると思われ、

もしそうだとすると途中から開腹になる、と。

なんだか物々しくなってきました。笑い泣き

結局、奇跡的に?その石はいつの間にか

総胆管に傷をつけずにスルッと落ちたようで、

開腹手術には至らずに済みました。

ああよかった。

前日に、執刀担当のドクターと

麻酔科のドクターからそれぞれ

ご挨拶&説明がありました。

「安心して僕に任せてね!」という感じで

執刀医は私をリラックスさせてくださり、

麻酔専門医は(とても面白いドクターで)、

胆嚢のはたらきや胆石ができる理由、

そして麻酔と手術に関することを

おもしろおかしく、とてもわかりやすく

説明してくださいました。

手術前日に大笑いできるって、いいですよね。

その中で、
「手術の傷あとは、元通り綺麗になります。」

「まだこれからビキニも着れるから大丈夫!」

と言われて、安心。てへぺろ

サービスや配慮がとても行き届いた病院で、

手術前後も全てがとても快適であっという間。

HCUで目覚めてしばらくすると、

麻酔科のドクターがやってきて、

「おっ!目が覚めたね!」

「この中に胆石が入ってるよ。」
「なんと30個もあったよ。」
 

プラスチック製の小さなケースを手にして、

「これの使い方、わかる?」

と、真面目な顔で聞いてくるので、

「うーん。なんでしょう。」

と、真面目に答えると、

「マラカス!」

そう言って、シャカシャカと

私の胆石入りのケースを振って笑いました。

思わずアハハと笑うと、おなかが痛い!

「痛いっ!」と言うと、

「痛いね、よかった、もう麻酔切れた。」
と言って、笑顔で出て行かれました。

さて、術後のおなかの傷ですが、

流石に1週間程は痛々しい傷あとでしたが、

日に日にみるみる良くなり、傷は綺麗に消え、

本当に「ビキニを着てもOK!」な状態に戻りました。
感動。先生方、ありがとうございました。

ところがあれから11年・・・。

別の意味でビキニなど全く着れなくなった今、笑い泣き

もう一度ビキニが着れる、見苦しくない、

美しいおなかを目指そうと思います。

ちなみに、腹腔鏡下手術では、

おへそのところに一番大きな穴を開けます。

そこからメインの大き目の器具を入れ、

胆嚢もおへそからニュルっと摘出したそう。

 

生まれつきのおへその形は綺麗な方だったので、

術後の痛々しい傷だらけのおへそを見たときは

とても悲しい気持ちになりましたが、

そこも本当に綺麗に元通りに自然治癒しました。

残念なのはね、今だよ!今!!!笑い泣き
二段腹、いや、三段腹に上から押されて
見事に横に潰れております。

目指せ!元通りの美しい縦長のおへそ!


縦長のおへそを取り戻すべく、山トレ。
腹筋、鍛えらさる。
(※北海道弁。『鍛えられる』の意。)

来年の夏は、ビキニを着るぞ!
せっかく綺麗なおなかにしてもらったのですから。

改めまして、当時お世話になった病院のみなさま、
先生方、本当にありがとうございました!