【オーケン石/Okenite】India
化学組成:Ca10Si18O46・18H2O
結晶系:三斜晶系
硬度:5
比重:2.28 - 2.33
オーケンという名前はドイツの自然科学者ローレンツ・オーケンに因みます。
細い硝子状の結晶が放射状に伸び、小動物を思わせるボール状クラスターを作ります。
火山性の晶洞の内部に魚眼石やギロル石、沸石などを随伴して産出されます。
その様子は、玄武岩の洞窟の内部にキラキラと光る雪原が出現し、そこに身を寄せるうさぎのように見えます。
以前は、ふわっふわな結晶も多く流通していたのですが、数年前から、ばったりと見なくなりました。
状態のよい結晶は晶洞に入ったものであれば、まだわずかに入手が可能なのですが、単結晶となると、禿げていたり、形がいびつなものしか見かけなくなってしまいました。
そんな事情や産地については、ルーチカ図鑑鉱物IIに書きますが、今回は、「ルーチカ図鑑 鉱物 II」の製作をしてますよ~~のご報告を兼ねて、1つだけ。お気に入りのオーケン石の標本を放出することにします。最高にふわふわではありませんが、まんまるで可愛いです。
なお、晶洞入のものやふわっふわな標本は年末のルーチカカフェで展示します。