博物館内の隅っこにある小さな部屋。
資料を保管したり、標本の管理をしたり、ラベルや説明のために調べものをしたり、標本のメンテナンス、展示用の仕立て、果ては展示を終了した模型の一時保管などをおこなっている部屋です。
調べものをしたり、持ちこまれた標本の研究をしたりする作業室と、倉庫に分かれています。
本日は、「月光石」なる鉱物がステルクララの住民から持ち込まれました。
古い文献には、ステルクララには「月光石」なるものが存在し、人々は、新月の日の夜道や地下室の灯りとして重宝していたと書かれています。
長い間、実物はみつからなかったため、妖精の道具や他の鉱物の間違いであるということが定説となりつつあった矢先でした。
昼間は何の変哲もない白っぽい石でしたが、夜の設定の実験では鮮やかな黄色に光りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・と、いう、妄想話付の石です。
明日のドールショウ『博物學の部屋』のエピソード。
実際は柱石の一種で、ウェルネル石という鉱物です。
蛍光鉱物の代表的なもの。
カナダケベック州産です。
ルーチカ図鑑 鉱物 II のために仕入れていたものですが、
こんなエピソードとともに、博物學の部屋アイテムのしても、少しだけ販売予定です。