今朝、冷蔵庫を掃除していて、小さな壜を見つけました。
南極石の標本です。
今回、ルーチカ図鑑 鉱物 I を作る際に、ハロゲン化鉱物から南極石をはずしたのは、単純に冷蔵庫にあった存在を忘れていたからです。さらに、所有している鉱物図鑑のどれにも掲載されていなかったので、思い出さなかったというわけです。まあ・・・博物画も描きづらいのですが。
この掲載し忘れのいきさつと、鉱物カードでの発行予定については、ルーチカブログのほうに書いておきました。
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http://ruchka-info.stelklara.net/?eid=9
南極石(Antarcticite)は南極でみつかった鉱物で、そのまま鉱物名となりました。
摂氏25度以上で液体となります。
鉱物は「天然に産出する固体物質で、特定の化学組成と固有の結晶構造をもつもの」と、定義されていますから、とりあえず鉱物だということになります。
現在、地球上では
南極大陸ヴィクトリアランドドンファン池(原産地)、アメリカ合衆国カリフォルニア州ブリストル湖、南アフリカ共和国リンポポ州Driekop鉱山で産出されます。
上記3か所が主な産地で、その他ロシアで2か所、オーストラリア、中華人民共和国でそれぞれ1か所ずつ見つかっています。
さらに、地球外でも、火星探査車スピリットによる調査で火星のコロンビア丘陵でみつかっています。
この標本はブリストル湖産です。
そうそう・・・・・鉱物なので、鉱物データを記しておきます。
シュツルンツ分類では10族。
化学組成式:CaCl2・6H2O
結晶系:三方晶系
晶癖:針状結晶・・・・・上記写真でも針状なのがわかります。
劈開:完全・明瞭
モース硬度:2 - 3
条痕:白色