鉱物蒐集を始めた頃、アホー石入りの水晶に出会いました。
いくつか並べられた標本は、一番安いもので3万円台でした。
ゼロのつけまちがい、あるいは数えまちがいかと思ったのですが、間違いはなく・・・・・
よく、「いいと思ったら、やっぱり、そういう価格なんだよねえ」ということがありますが、この石に限っては、「なんでこんなに高いのかな」と思ったことを記憶しています。
高い理由は、多分、この青色と、地球上で一か所しか産地がないということのようです。
アホー石・・・・・日本語ではインパクトがあり、本人(本石)は残念だと思っていることでしょうが、英名もAjolote(アホーライト)で、これは原産地の鉱山の名前からつけられたものです。
鮮やかな青色は、想像どおり、銅による発色です。
時々自然銅を伴うものがあります。
また、アホー石を内包する水晶は山入水晶であることが多く、山入のちょうど稜線近くに青色が観られます。
A
B
Bの標本は、山がはっきりわかる上に、稜線上にガーデン水晶のように緑色も見えます。
C
ハイランクな標本ではありませんが、お手軽な価格なので、一つくらいは所有していたい!という方におススメです。