【翠鋼玉/Greenshappire】
Thailand
サファイアとは宝石名。
鉱物名の和名は鋼玉(こうぎょく)、英名ではCorundumです。
化学組成式は Al2O3 で、つまりは酸化アルミニウムです。
元素から考えれば無色透明となりますが、これに、微量の不純物が混ざりこみ、さまざまな色を呈します。
クロムを1%ほど含むと鮮やかな赤色となり、宝石名はルビーと呼ばれます。
含有率が低く、ピンク色のものはピンクサファイア・・・・・つまり、真っ赤な鋼玉のみルビーとなり、それ以外はサファイアと呼ばれます。
ただし、不純物が多すぎて、サファイアと呼べないランクのものはエメリーと呼ばれ、研磨材に用いられます。
ニッケルが含まれるとイエローサファイアやゴールデンサファイアと呼ばれるものになります。
今回のものは、グリーンサファイア。微量のコバルトによる発色です。
サファイアにはいろいろな色がある・・・とはいえ、サファイアという名前そのものの語源が、「青色」を意味するラテン語の「sapphirus」、ギリシャ語の「sappheiros」に由来するので、やはり青色が主流です。
宝石としては真っ青なサファイアに比べると、どうしてもぱっとしないグリーンサファイアですが、原石でこのランクでは、ツァボライトや電気石と同じくらいきれいです。