ローマングラス11月分です
A
ベースの硝子の色は濃紺。
厚みもかなりあります。
パティナが強く、角度によって色合いがとても変化します。
ローマングラスが纏うパティナはいくつかの種類があり、銀の塗料を塗ったようなもの、硝子の表面にできたクレーターのような部分に入り込んだもの。そして、このように一面に厚めの銀化があるもの・・・・・。
一面に厚めの銀化があると、角度によって本当に色が変わり、輝きも強くきれいです。
表と裏でも表情が異なり、片面はつるりとした銀化。反対面は刷毛で絵具を塗ったようなストライプ模様が出ています。
B
ベースの硝子の色は淡い水色。少しだけ緑がかっています。
硝子の厚みもあり、サイズも大き目です。
パティナは部分的にあるのですが、部分によって、つるりと均一なところ、クレーターになっているところ、刷毛で塗ったようなストライプ、などいろいろ。
出るパティナはメタリックな寒色系で角度を変えた時に、きらりと現れる青色・緑色は実にきれいです。
C
Cはかなり個性的。
硝子の色は青味がかった緑色。
出るパティナは不思議な流線模様。赤、オレンジ、濃青、緑色ですが、光に翳すとそれがぱっと消えます。強いパティナが消える瞬間も面白いです。
D
Dは片面に銀を塗ったようなパティナ。反対面にはうっすらのパティナ。
硝子の色は緑がかった青色です。Cと比べるとCのほうが緑が強く、Dのほうが青色が強いです。
うっすらパティナの面から反対側のパティナが透けてみえて、それがまたきれいなのです。
銀を塗ったような部分はカッターなどで剥がすと、現在きらら舎で「妖精の鱗粉」としているパティナの粉が採取できます。剥がした粉も黒い紙の上などに広げると虹色に輝きます。
剥がした下にきれいなパティナが出現する可能性もあり、ご購入された方は、ぜひちょっとだけ削ってみてください。
E
Eは小さ目ですが、小さな魚みたいです。
ベースの硝子の色は蒼みがかった緑色で、これに両面一面に寒色系のパティナが出ます。ベースが緑っぽいところに紫がかった青色のパティナが多くでることと、一部はかすかに金色を含んだ緑色の強いパティナが出るため、ベースの緑と青色が美しいグラデーションになります。
F
これもEに似た欠片。
ベースの硝子は青味がかった緑色で寒色系のパティナが出ます。
G
GはAに似たパティナです。
ベースの色はAほど濃くなく、青味がかった緑色。
ただし、パティナが厚いので光に翳しても、厚い部分のパティナは少し残って見えます。
寒色系~金色のパティナがメインですが、一部オレンジの部分もあります。
角度によって、きっぱりと暖色系のパティナが消えるので、色の変化が楽しく不思議な欠片です。
H
ベースの硝子は冷たい青色。透明度もあり、光に翳した時の色は一番好きな色です。
パティナの出る面積が少ないため、欠片のサイズに比べて価格が安くなっています。
I
ベースの硝子の色は乳白色。透明感もあります。
ここにいろいろな色を含んだクレーター系のパティナが出ています。
印象派の絵画のようです。
角度によって、爽やかな初夏の木漏れ日にも見え、春の野原の光にも見えます。
厚みもあり、それでいて角が丸っこくなっているので、扱いやすい欠片です。
J
最後の欠片は小さくってまる。
ベースの硝子の色は緑がかった青色です。
ついているパティナは部分的に厚く、銀を塗ったように見える部分もあります。
この銀色も角度を変えると虹色に見えます。
カッターで剥がせる銀化です。
裏面には薄いパティナがあり、硝子を透かして反対面のパティナもうっすらと見えます。
ちょっと宇宙の風景に見えます。
今夜、きらら舎にアップします。