「実際、生命はのびあがるよりも、むしろまず回転することからはじまるのである。回転する生の飛躍とはなんと油断のならぬ不思議、生のなんと微妙なイメージ!そして左にまいた貝殻についてはなんという夢!」
高校3年の終わりくらいから、大学時代に携帯していた『空間の詩学』(ガストン・バシュラール)の言葉です。もちろん日本語訳された本・・・・・。
そして、携帯していたところで、きちんと理解できたわけでもなく、地下室、屋根裏部屋、抽斗、巣、貝殻、ミニチュアールといった閉ざされた空間への「萌え」が、書かれている単語に反応していたに過ぎないのですが、この年になっても、はやり、この詩学から脱することができていません。
螺旋階段が好きです。
そして、貝殻の螺旋はもっと好きです。
・・・・・ってことで磨いてみました。
小さくなってこの螺旋の坂をころころ転がりたい(笑)
小さくなって、この螺旋のてっぺんに棲んでみたい・・・・・
そこでてっぺんの空間はどんな感じなのか確認するために、蛍光するレジンと蓄光する砂を詰め込んでみました。
左がレジンなどを流してみたもの。
ブラックライトで蛍光させると幻想的。
てっぺんのお部屋から漏れ出る青い灯りがいい感じ♪
蓄光。
かなりてっぺんにまで蛍光砂が入ったようです。
ちなみに、貝殻の左巻きについて。
自然界では圧倒的に右巻きが多いのです。
左巻きの貝には2通りのでき方があり、ひとつは右巻きの突然変異体で、もう一つは同種内の正常固体がすべて左巻きというもの。
カンムリボラ科のサカマキボラやイトマキボラ科のヒダリマキニシなど、多くの分類群が左巻きの種を含んでいます。
螺旋は奥深いです(-_-)