妖精の風球 | 天氣後報

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本日のカフェイベント「妖精の森マーケット」で販売される、妖精の風球(かざだま)です。


ステルクララの森に棲む妖精は、家系によって仕事が決まっています。

これは森の季節を正しく送るための「風球」と呼ばれる妖精アイテム。


森の中では時々、間違った季節に花を咲かせたり、春になっているのに、風がぬるまなかったりすることがあります。そんな時間の滞りや狂いを調整するものです。



天氣後報-妖精の風球

見た目はうっすらと淡いピンク色の硝子球です。



天氣後報-妖精の風球

櫻の花びらから作ったといわれていますが、ずいぶん昔から、担当する妖精の家に受け継がれているものなので、実際には詳しいことはわかっていません。



天氣後報-妖精の風球

ブラックライトで突然若草色に変色します。


ちょうど儚い櫻の花が散り、生命力みなぎる青い若葉が芽吹く、そんな色合い。


担当する妖精は、その翅でわずかな風を起こしながら、この硝子球の変色の光を、時が滞ったり狂ったりしている森の場処へ流します。


・・・・・・・というエピソード付のウラングラスマーブル。