先日のカフェイベント「記憶を売る店」に合わせて1つだけ作った「ムーヴメントヴァージョン」。
http://ameblo.jp/sayanet/entry-11177752328.html
一番受け一式がきれいに残っていたムーヴメント。真ん中の二番車ももともとのものです。
結局、イベント時には、小さなサイズで真鍮製で、そこそこ部品が残っている地板がほとんどなく、これしか制作できなかったのですが、ご来店いただいた方に聞かれることが多かったので、このたび追加制作をしました。
きれいな真鍮色のものはないのですが、小さ目の地板や一番受け(三日月方の部品)を採用しました。
銀河A
ビスマスは面積は小さいですがもりもりしています。
水晶はパキスタン産で、日本で採集してきたものに比べてきれいで、イラストに描くような水晶の結晶!というスマートな形です。
ウラングラスも蛍光石も小さなものをつけて、銀河の背景が見えて、ムーヴメントが目立つようにしました。
ムーヴメントの歯車は後から付けたものです。
風防はついていません。
銀河B
こちらも面積は小さいけれどもりもり感のあるビスマス結晶を使いました。
水晶は日本産ですが、透明度が高めの産地のもので、小さな細かい子供結晶がくっついています。
ムーヴメントは真ん中の二番車はもともとついていたものです。
風防はありません。
宇宙
小さ目な結晶を並べました。風防付きです。
水晶はコリント産の透明度の高いもので、群晶を割って付けました。
ムーヴメントの中にある真鍮の丸いものは香箱車です。時計では、この中に発条が入っているものです。
リューズを巻くと発条は強く巻き絞められ、ほどけようとする力が香箱車を回します。
香箱車は二番車を回します。二番車には分針がついています。
二番車は三番車、四番車(秒針がついています)、ガンギ車が回ります。
ガンギ車がアンクルという部品の爪を動かし、アンクルがひげ発条がついたてんぷという部品を動かします。
しかし、てんぷの振動でアンクルのもう一つの爪を動かすので、このやり取りにより一秒の長さを調節しています。
てんぷの振動の周期はひげ発条の長さで調節します。
ガンギ車がアンクルの爪を一つ送り、アンクルがてんぷによって反対に振られてアンクルの爪を一つ送り……
アンクルは左右に揺れている状態になっているわけですが、このアンクルの爪がガンギ車にぶつかるときの音が、時計のチックタック、、、、、、というわけです。
月
月には地板ではなく、三日月みたいな形をした一番受けをつけました。
ビスマスも部品もみんな三日月を意識してみました。
水晶の余地はなかったので省略しています。
月は蛍光しますが、こっそり小さな星を2つ、描き足しました。風防はありません。
すべて、ウラングラスはブラックライトで蛍光し
蛍光石は青色に蓄光します。
写真は蓄光。昼間なのであまりよくわかりませんが、暗い処では顕著に蓄光します。
今回はこの4つを正午過ぎくらいに(お昼休みに見ていただけるように)アップします。
一番最初に制作したものは10日に店頭で販売します。
それから、本来であれば記憶を売る店イベントで販売するはずだったものなので、記憶を売る店イベントにご来店くださった方に限り、オーダーを受付けます。
詳細はメールかTwitterのDMを送ってください。







