昨日のドールショウには新着のミニチュア試験管入標本を多くもっていったのですが、まずはその中の一つ。クトナホラ石。
クトナホラ石(Kutnahorite)は苦灰石のMgをMnで置きかえた鉱物で、その名前は原産地であるボヘミア(現在のチェコの中央ボヘミア州)のKutnahora(クトナー・ホラ)に因みます。日本でも産出し、鉱物自体は珍しいものではないのですが、南アフリカ産のものの中に美しい結晶のものが時々あります。安いものではないのですが、この結晶に出会えた時にミニチュア試験管入にしようと思っていました。
硬度は3.5~4と硬くはないのですが、完全劈開できれいに割るのがなかなか難しい。。。。。。。
ブラックライトで濃いピンク色に蛍光します。
それから、ありそうでなかった曹灰長石(ラブラドライト)。
いろいろな角度から眺めるとラブラドレッセンスも見られます。
ミニチュア試験管入標本の価格はもちろん、もとの鉱物の価格に左右されますが、鉱物を割って詰めなくてはいけない場合の大変さにもかなり影響されます。
今までラブラドライトをミニチュア試験管に詰めなかったのは硬いから。
ラブラドライトはモース硬度が6~6.5もあり、割るのがとても大変だったので採用していなかったのですがリクエストが多かったので作ることにしました。
そのほか、まだ撮影していないのですが、ブルートパーズも新しく加わりました。
今まであったものでは、マンガン方解石が在庫復活しました。
以前の記事は こちら >>ミニチュア試験管入標本/マンガン方解石
方解石には実にいろいろな状態・色・形があって、マンガン方解石はその名のとおり微量にマンガンを含み、それによってうっすらと桃色に色づいています。ミニチュア試験管に入れた前回のものは縞状の塊だったものでした。
今回のものはおもしろい結晶の形をしていて、透明度もあります。
ブラックライトで濃い紅色に蛍光します。
青い粒粒は標本をくるんでいた綿の残骸です(-_-)
カプセル型の安いブラックライトでもこんな感じに蛍光を確認できます。
このほか、苦礬柘榴石など今週中にアップ予定です。