ちょっと小さめな天青石群晶です。
A
外側は小さめの結晶で、透明度が高く、キラキラしています。
中心は青色が濃い大きめの結晶です。
ちょうど真ん中やや左の下にあるキラキラした部分は大きめの結晶の中にあるクラック(外には影響のない、内部のクラックです)です。
透明度の高い鉱物の結晶内部にクラックがあると「虹」が出るのですが、これは「虹」を通り越してもっとキラキラしている感じです。
角度によって虹も見えますが、小さめな標本なので、「虹」の観察はカメラのズームアップやルーペなどを使うといいと思います。
B
Bはコロンとした標本で逆さまにするとアルマジロが丸まったような感じ。
標本自体が小さめなので、結晶が大きいといってもそれほどではありませんが、比較的大きめで青色が濃い結晶です。
中心に釘や小さいノミを入れて半分に割ってみると、今隠れている結晶が現われて、形のいい標本になるかもしれません。
C
天青石の群晶には晶洞を割ったような形のものが多い中、Cの標本は一番下の写真で言えば左部分が晶洞っぽく、右に伸びている部分は結晶がたくさんつながったという感じで、一つ一つの結晶の並び方が違います。
先日、ミニチュア試験管入りに仕立てた硬石膏の一つが天青石を伴っているのですが、「天青石」といわれなくてはわからないような光沢なのです。
天青石も細かい結晶は金属光沢にも見まごうほどキラキラします。
Cの標本の細かい結晶も下の青色の標本とは異なり、ほぼ無色で透明度が高く、斜方板状結晶がオブジェのように積み重なってキラキラしています。
D
Dの標本は青色が濃く、やや大きめの結晶が集っています。
Eの標本。
大きめで透明度も高い結晶がいくつもみられます。
小さめですが今回入荷の標本は5つとも個性があるものです。
これからアップします(4時半くらいの予定)。