もたもたしているうちに2月になってしまいましたが、まだ1月販売分が残っているので、2月だけど1月分で。
今日アップのものはとっておきなモノ。サイズも大きめです。
A
パティナがあまり見えない角度では緑を帯びた深い青色の硝子です。
それがふと持ち上げると突然、緑とピンクと青色の光を帯びます。
筆に何種類ものメタリックカラーの絵の具をつけて、さらさらっと塗ったよう。
欠片は少しだけ湾曲していて、凹みのほうにはとっても強いメタリックブルーの光がでます。
それも角度によって見える部分と見えない部分がはっきりしていて、硝子の表面を青いパティナが移動します。
詩人であれば、青のワルツといった表現をしそうな輝きです。
V
Vに関しては写真を1枚づつ説明する必要があります。
硝子自体はほぼ透明でわずかにミルクを流したような雰囲気です。
ローマングラスの欠片では珍しい真っ赤なパティナがでます。
写真に納まると朱赤のようですが、肉眼ではまさに赤色で、メタリックレッドです。多分、この「メタリック」なニュアンスが写真の赤色に金色由来の黄色味を添えてしまうのかもしれません。
ただ、赤色のパティナは正面をはずすとほとんど見えません。
接写しているため、クレーター状の凹みに赤色が見えますが、肉眼ではわずかに白濁した硝子の上に薄い緑と黄色の細かい光(クレーター状の凹みのもの。銀河のような風合いです)が輝いている感じです。
でも、表面からみると突然、赤色が現われます。
硝子が透明に近いため、赤色を発する点が手前にあるものと奥にあるものが入り組んでいるので、さらに不思議な感じです。
少しづつ角度を変えると血がにじんできたようにさえ見えます。
赤色が近いほうの面
赤色が遠いほうの面
反対面(裏側)に出る赤いパティナが透けて見えます。
この欠片は白色を背景にするとすべてのパティナが薄い色になります。赤色もきれいなパステル色になります。同じ角度で背景を変えた写真が以下。
W
この欠片も透明に近い硝子です。
Vよりはわずかにペパーミントグリーンを帯びています。
表面はほぼ平らで、剥離できそうな銀化部分があります。
写真下に見える黒っぽい部分は銀化した部分が厚くなっていてそこに土などがこびりついている部分なので、ナイフでそっと削いでみるのもいいかもしれません。
とにかく、色が豊富です。
X
硝子自体の色はちょっとシックな淡いブルー。
ただし、パティナが全面に出るため、真っ青な硝子欠片に見えます。
今回はわざと少しだけ角度を変えて撮影した写真を2枚づつ用意しましたが、ほんのわずかに角度を変えるだけで、緑と青の光の量が変わります。
刷毛で塗ったような青色、緑色が美しく、緑の輝きが強い部分にはわずかに金色のパティナが出て、青色の輝きが強い部分は少しだけ紫がかった青(冷たい青)がみられますが、暖色系はまったくでない欠片です。
Y
これはパティナが強く現われる角度に合わせて撮影しているので、派手な模様ですが、実際には2枚目の写真のような感じに見える角度がほとんどです。
断面に出るパティナは強烈です。
大きい欠片ですが、そんな理由で価格は低めです。
Z
最後の一つは今回入荷した中で一番重かったもの。
雫のような形をしています。
硝子自体も淡いブルーで光に翳してパティナを消すと、硝子表面の凹凸や内部の気泡も美しい欠片です。
透明度があるので、裏側のパティナも透けてみえて、どんな角度からでも楽しめます。
雫の先端部(細い部分)に、面に平行して小さな穴が開けてあります。
以上、今夜、きらら舎にアップ予定です。