メタセコイヤの実 | 天氣後報

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【メタセコイヤ】


学名:Metasequoia glyptostroboides
スギ科メタセコイア属(一種一属)
和名:アケボノスギ(曙杉)、イチイヒノキ
英名:dawn redwood


メタセコイヤは、1939年、植物学者の三木茂博士が化石として発見しました。

三木博士は植物遺体(古生植物の遺体そのものですが、化石の一種です)の研究をしていました。発見した化石に似ているものでは、スバールバル諸島産の化石種Sequoia disticha O.Heerがあり、その近縁のものが日本にもあることも確認したのですが、それらが対生葉を持つのに対し、発見した化石は葉が互生であることから、セコイア属とは別属のMetasequoia(メタセコイア)を立てました。同時に発見した化石をメタセコイアと命名し、1941年に学会へ発表しました。
当時は絶滅した種とされていたのですが、1945年に中国四川省磨刀渓村(現在の湖北省利川市)の奥地で祠の神木とされていた「水杉(スイサ)」が同種とされ、「生きている化石」と呼ばれるようになりました。
その後1945年に国と皇室がそれぞれメタセコイアの挿し木と種子を譲り受け、全国各地に植樹されています。


きらら舎では鉱物標本を多く扱っているため、化石としてのメタセコイヤは時々入荷します。



天氣後報-メタセコイヤの化石/きらら舎

メタセコイヤの化石

しかし今回は、収穫した実を入手しました。



天氣後報-メタセコイヤの化石/きらら舎


天氣後報-メタセコイヤの化石/きらら舎

軸が付いているので、結構可愛いです。



天氣後報-メタセコイヤの化石/きらら舎

適当に2個。説明ラベルと一緒に販売します。写真のように大きさとして個体差は結構あります。



天氣後報-メタセコイヤの化石/きらら舎

ラベルはほぼ葉書サイズ。

現在第弐標本室で販売しているプロペラ種やアンモナイト種も値下げして、このラベルで複数セットにする予定です。

このラベルはきらら箱にて扱っている(まだ店頭でのみ販売していますが、12月までには通販も開始します)蝋引き紙の箱に合わせて統一しました。


メタセコイヤの種ももうすぐ届く予定です。


メタセコイヤは最近では学校や公園などでよく見られます。有名なところでは『冬のソナタ』の有名なあの並木道の樹がメタセコイヤです。

絵に描いたような三角形の美しい樹形なので、モミの樹の代わりになりそうで、苗木も売られているのですが、和名がアケボノスギということでもわかるようにすくすくと成長して、でっかい樹になります。

種から育てるくらいがちょうどいいかもしれません。


種が届いたら、また紹介します♪