アメリカのアリゾナ州やニューメキシコ州で採れる、塊状の黒耀石はアパッチの涙と呼ばれています。
その名前の由来は
ヨーロッパからアメリカに移住した白人により自分たちの土地を追われ、その先祖からの土地から離れる時の涙だ、とか。
土地を追われたアパッチ族が、白人の用意した保留地で生きることを拒んで、自決した時に流した涙だとか。
いずれもアパッチ族の悲しい歴史に由来しています。
和名は黒耀石。「耀」という漢字は常用漢字ではないため、「曜」の字をあてて「黒曜石」と記述する場合が多いようです。
英名はObsidian。
アメリカでは涙の形に研磨整形したものも売られているようで、それが、アパッチ族の先祖代々所有していた土地で採れる黒耀石を「アパッチの涙」と呼ぶようになった始まりだという説もありますが、この名で呼ばれる黒耀石は結構大きな塊でも、光に翳すと透明感があります。
そんなことも、「涙」という名前が定着した原因かもしれません。
いくつか入荷しました。今夜きらら舎にアップします。