今回の『鉱物バー』セットは、バーカウンター+カウンターチェア2脚のセットが3つ。のっぽの飾り棚が1つ。そしてバーキャビネットが1つでした。
ドールイベントのたびにテーマを決めてセットを作ると決めたものの、今回のドールショウではKentStudioの本業とドールセットなどのオーダーが重なって、ドールセットを作るのが精一杯でした。そのため新作の家具がほとんどありませんでした。
そこで、すべての家具を完全に新調するのではなく、使えるものは使いまわそう……なんて思いたち。
セットのサイズを統一することにしました、。
これは、セットをバラバラと購入してくださった方が、それらを並べたときにもちゃんと揃います。
今回は奥行きが少しだけ小さいのですが、真ん中の棚の高さカウンターの高さに揃えています。前回の『記憶を売る店』のショーケース(正面が垂直なほう)も揃うサイズになっています。
ただ、次回セットに使えるかなと思っていたこの棚。
早々に製作家具についてKentStudioへ発注をし、作る家具や配置などを決めたところ、のっぽ飾り棚は不採用となり、本日販売に回しました。そんなわけで、次回使いまわしはバーキャビネットのみです。
次回のテーマは『市議会薬局』です。
エストニアの首都タリン(Tallinn)にあって、1422年創業の欧州最古といわれている薬局です。
「市議会薬局(Raeapteek)」という変わった名前は、この薬局が市議会に家賃を払っているため。そんな理由でこんな名前というのもなんだかのどかです。
ドールイベントに参加する際のテーマはきらら舎が決め、家具やセットの製作をKentStudioへ依頼します。そのため、どうしても自分で仕立てやすいものになっています。
つまり、この薬局も普通の薬局ではありません。
扱っている薬がヤバイ。
恋の病を癒す秘伝の薬を扱っていることは有名ですが、アーモンドをベースにさまざまな材料を調合して一見マジパンのように見えるこの薬は、中世から伝わる特別な製法によるもので、その原材料がアーモンドの他……
犬のフン
カエル
馬のひづめ
ミツバチを焼いたもの
昆虫
ヘビの油…
といわれています。
本当ではないと信じたいですが、本当だったら嫌だな。
そのほか、気に入っているのは、この薬局に陳列されている中世から伝わる製法で作られたさまざまな秘伝の薬。
乾燥したカエルの足
キタカワカマス(淡水魚)の目玉
ユニコーンから採取したとされる粉
黒ネコの血
薄汚れた羊毛の脂
ミイラの断片
油漬けのミミズ
あぶったハチ
オオカミの腸
ウサギの心臓
そんなものが古い棚にずらりと並んでいるそうなのです(写真でしか見たことがないのですが、いつか行ってみたい)。
冗談みたいなアイテムですが、実際に何世紀もの間、処方されてきたものです。もちろん、その大半は現在販売されていないとのことですが。
こんな薬局のセットを作ろうと思います。
それで、鉱物バーのバーキャビネットだけ、使い回すことにしました。
ほかの家具としては、これと同じサイズで下に抽斗がたくさん付いた棚を作り並べます。
バーキャビネットには標本壜に入った薬の原材料や、薬壜に入った液体の薬を並べます。
下にたくさんの抽斗がある棚は実際の市議会薬局にあるものを模します。
それから、薬のショーケースをまたもや3つほど依頼しました。これも市議会薬局のものを模します。
今度は、KentStudio。医療関連な家具や小物も作れるといいのですが。
きらら舎は11月のルーチカカフェ。12月のエンジェルフェスタの後、ヤバイ薬風なものをいろいろ作ってみたいと思います。