カフェにある鉱物棚に
「本当は売りたくないんだけど、そんなことばっかりいって貯め込んでいたらだめだよ~」
と、いうことでこっそり並べられていた標本が1つありました。週末のイベントで気づかれなかったようで、まだ化石にまみれて隠れていたので、嫁に出す前に紹介します。
魚眼石と束沸石の結晶が盛りだくさんな標本です。
一つ一つの結晶が本当にキラキラしていて、透けて見える背景の母岩のアイスブルーに映えてきれいです。
大きな結晶が茶色っぽいのは下の紙が結晶の特に透明度の高い部分から透けて見えているせい。
窓辺でいろいろ角度を変えてみると、小さな結晶の中に見え隠れする虹色が踊ってさらにきれい!
魚眼石という和名は、この鉱物の結晶をC軸の方向から見ると、白く光って見えるから名づけられたといわれていますが、このキラキラギラギラした輝きこそが新鮮な魚の水晶体にも見えるから、白濁したイメージより「このキラキラが名前の由縁です」っていうほうがいいのになあと思います。
宝石箱をのぞいたような標本です。
【魚眼石/束沸石 Apophylite/Stilbite】
Sawda, Jalgaon Maharashtra ,India