紙魚だらけのドイツ語で書かれた本を解体しました。
著者はAdolf Dyroff。ドイツの哲学者です。
Asthetik des tatigen Geistes という題名。Asthetikが美学。Geistesは魂とか精神とかそんな感じ。
所有者の名前と購入年が書かれていて、1956年のもののようです。
かなり紙魚があります。
カフェ紙を作る時に、紙魚を付け過ぎてわざとらしくなってしまったものがありましたが、これはそれ以上です。
印刷は活版印刷で糸綴じされています。
何かの授業で使われていたのでしょう。ところどころアンダーラインがひかれています。
頁によって紙の焼け具合が異なりますが、やはりカフェ紙には真似できない「時」が染めた色合いです。