薔薇輝石を入荷した際に、厚みがあまりなさそうな結晶を割ってみようとしましたが、なかなか割れませんでした。モース硬度は5.5~6.5なので、石英(モース硬度7)よりは柔らかいはずなのですが、やはり、無理なのかなと思っていた時、ふと「劈開」という言葉が頭に浮かびました。
それで劈開の方向に割ってみたら、上手くいきました。
割った欠片はちょうど藍晶石を割ったときのような形(直方体)になりました。
欠片の厚みによって「薔薇色」が異なります。
そこで厚みが違う2つの欠片とハーキマーだけを入れてのぞいてみました。
こんな感じです。↓
なんだかセルロイドのような儚い空気が漂っています。
いつもハーキマーを入れているのは、無色透明なので、他の鉱物の色を邪魔しないことと、ハーキマーに他の鉱物の色が映りこんだり、ハーキマーを透かして他の色が見えるとき、両錘水晶の結晶面がいい具合に色や光を屈折するからなのですが。
薔薇輝石もそのままの色合いだと、レトロ感溢れる乙女な色を呈しますが、ハーキマーでキラキラ度が増すと、ちょっとだけ華やかな感じになります。