木枯らしのエチュードは鉱物の結晶、鉱物の欠片と時計部品(場合によってはオリジナルの蛍光加工をしたシーグラス)をオブジェクトにしたカレイドスコープです。
今日作った2つには、アンクルという部品が入っています。
これはNo.35に入っている部品の一部ですが、アンクルとはこの一番右側のもの。
手巻き式の腕時計は竜頭を巻くことで香箱に収まっている発条(ゼンマイ)が巻かれます。ここで発生した動力が輪列と呼ばれる二番車、三番車、四番車、ガンギ車と伝わってきます。
ガンギ車まで伝えられた動力は歯車で伝わっているので、つまり回転運動です。
ここでガンギ車からアンクルに動力が渡される際に回転運動が往復運動に変化します。
それに重要な役目を担っているのがアンクルについている赤い爪石です。爪石はルビーで作られています(時々ガーネットやサファイヤのものもあります)。
時計のムーヴメントには受石という石も使われているのですが、これもルビーで作られていることが多いです。いずれにしても、人工石がほとんどです。
今日、作ったNo.35、No.36にはこのアンクルが入っています。
特にNo.36には青色系の鉱物しか入れていないのですが、時々赤いものが見えるかもしれません。
それはアンクルについている爪石のルビーです。
木枯らしのエチュード XXXV
木枯らしのエチュード XXXVI