活字を捺す工夫 | 天氣後報

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きらら舎 では、活版印刷の「活字」をスタンプ代わりに使用していただくためにぱらぱらと販売しています。

往復1時間半~2時間かけて買いに行くため、市場価格よりも高くなってしまってしまうので、できるだけ、珍しいマークをメインに扱っています。

4月の「小さな百貨店」からは普通の文字を市場価格に近い価格で販売できるようになりそうです。


今回は、二号の波模様と、三号、四号のストライプスクエアマークのセットなどを入荷しました。



天氣後報-きらら舎活字

三号と四号の違いはこんな感じ……


天氣後報-きらら舎活字

活字のマークはすべてのマークをすべてのサイズで用意されているわけではなく、たとえば旗のマークは五号しかない、とかモンシロチョウは8ポイントしかない……など、なかなか同じものをサイズ違いで揃えることはできません。


そんな中で、こういうシンプルでオーソドックスなものはいくつかのサイズで用意されています。

この四角はベタではなく、ストライプの模様になっています。網掛け代わりだと思われます。


また、捺し方についてはよく聞かれるのですが、ゴム印などは印自体に弾力があるので、紙にインクをつけることが容易ですが、活字は金属なので硬いため、捺す面に弾力がある必要があります。


また、今回入荷した波模様などは連続して押すとつながった模様ができます。


天氣後報-きらら舎活字


こういうものはまず定規を用意し、定規の縁に沿って捺していきます。


天氣後報-きらら舎活字


天氣後報-きらら舎活字

この写真は本当にざっくり捺していますが、目盛りにあわせてきっちり丁寧に捺していけばきれいな連続した模様ができます。


同じものを数本持って捺すよりきれいです(数本まとめて捺すと、力が均一にかからないことが多いので。それ用の器具を使っても真ん中が薄くなる傾向があります)。