きらら葉に『空の青を集める仕事』について書きましたが、『少年少女夏休み展』用に、そのボトルを作りました。
ステルクララには昼と夜を管理する仕事が存在します。
夜が終わる時刻になると空の「青」を集め、特別な硝子壜に詰め、夕刻まで保管します。
夕刻になると保管していた「青」を空へ解き放ち、やがて、その「青」に包まれた街や空は静かに夜へと移行します。
時代によっては、この「青」を「夜の帳」などと呼ぶこともありました。
この「青」を特別に少しだけ譲ってもらって小さな硝子壜に詰めました。
それがNight Sky Blueです。ブラックライトでは青く蛍光し、暗処では薄い翠色に蓄光します。
この仕事では、天一面の「青」を小さな硝子壜に凝縮して保管するので、硝子壜の中にあっても濃い青色を呈していますが、今回分けてもらった分はほんのわずかな上に、普通の硝子壜なので、その青色を見ることはできません。
「青」を分けてもらうときに混ざってしまった靄に吸着した成分が、ブラックライトを照射したり、暗闇に置いたりするとわずかに光る程度です。
そこで、これを結晶化してみました。
Sky Particleという小壜がそれです。
暗闇で青く輝いています。
そんな作り話を栞にしたためました。