ここのところ、活版アイテムやスコープを続けてアップしていましたが、
きらら舎第壱標本室と第弐標本室にも、少しだけ新商品をアップしました。
幼い頃、浅草の祖父の家に王子からトロリーバスに乗って行く時、バス停の前にあった不○屋で、弟はパラソルチョコレートかペンシルチョコレート、わたしはフルーツ味の半透明のキャンディーを買ってもらうのが楽しみでした。
中に入っているフルーツソースみたいなものの色が透けて見えているのが、奥ゆかしくって好きでした。
このユークレースが、その記憶の中のキャンディーにとても似ています。
4枚の写真はすべて同じ「欠片」です。角度によって、青の位置や範囲が違ってみえる不思議な石です。
ユークレースは完全な劈開を示すことから、ギリシア語のEu(良く)、とKlasis(割れ目、劈開)が合成されて名づけられました。この結晶の方向が、「見る角度によって青が違う」現象を作っているわけです。
光に翳すと透明で艶やかなその欠片は、かなり美味しそうに輝きます。
この石がキャンディーになったら、半透明の部分がミント味で、中の青は曹達味……です、きっと。