
はたから見ればいろいろなことをやっているように見えるようですが、自分的にはいたって同じコンセプトの下で動いています。
WEBの可能性への魅力は尽きず、「WEBでできること」の追求は当分続けていこうと思っているのですが、「メールもいいけど手紙もね」ということで、ちょっとしたお礼や、ご無沙汰している人への連絡をわざわざ、紙とインクを選んで硝子ペンで書いてみたりもしています。
またWEBサイトで展開できる《ヴァーチャル》と、カフェイベントやきらら舎商品などの《現実》の微妙なリンク。その中間の印刷物。そんな異次元がまぜこぜになったような不思議な感覚を楽しむこと。
きらら舎 で商品を販売するときには、やはり正しい商品説明が必要です。たとえば「青針銅鉱」はアメリカのGrandview鉱山で採掘された斜方晶系の鉱物で………という説明。これがステルクララ だと、雨に含まれる天の青の成分が結晶したもの、なんてふざけた設定になり、調子にのって、採集時によって翠色の結晶が混ざる。この翠色は木々の緑に反射した陽光による化学変化なんて「作り話」は膨らんでいきます。実際に販売している青針銅鉱のいくつかに含まれる緑色の結晶はブロシャン銅鉱なのですが。
そういえば昔から空想癖がありました。
洋室のピアノの上にいつもスポットライトのように光が差し込んでいました。
単に、ピアノを練習する時刻がほぼ同じで、古い家屋だったため、壁に開いた穴から光が漏れ差し込んでいたということなのですが、空想癖のある子供にとってそれは、ピアノに住んでいる「コビト」のためのステージでした。きっとピアノをとても上手に弾くことができると姿を現してくれて、そこで踊ったりするのだと、勝手に空想していたものです。
大人になってもあり得ない作り話を、頭の中でどんどん生み出しては楽しむという、おかしな癖は治ることなく、今日に至っています。
ステルクララ という空想癖を展開するにはぴったりな街で、この夏はたくさんの作り話が生まれそうです。