出産を控えて「バセドウ病」と診断された上に、「この病院では出産出来ない」と言われた私…

しばらくはショックで、もんもんと考え事ばかりしていました。


このまま自分はどうなってしまうのか?

こんな状態でお腹の子は大丈夫なのか?

普通に出産出来るのか?

…病気に関する知識が全くない状態なので、考えても答えが出るはずもないのですが、そんなことばかり考え続けていたと思います。

とにかく、不安な気持ちで一杯でした。


とりあえず、バセドウ病のことを何とかしないといけません。

私は当初、紹介状の宛名に書かれた病院に行くつもりでした。


ところが、看護師をしている夫の母が知り合いに聞いてくれたようで、この時に教えてもらったのが、例の原宿の甲状腺専門病院でした。

また、義母のお姉さんもバセドウ病でしたが、今は元気でピンピンしている、とも話してくれました。


その頃は、確かもう妊娠7ヶ月に差し掛かっていたと思います。

お腹も大分大きくなっていました。


そんな私の体を気遣い、始めての受診の日は夫も一緒についてきてくれました。

せっかく原宿に行くのだから、美味しいものでも食べてこよう、と。



行ったことがある方は分かると思うのですが、例の病院は、表参道のど真ん中にあります。

…ど真ん中と言うのが正しいか分かりませんが、表参道ヒルズのすぐ近くにあるので、あながち間違いではないでしょう。


私が通い始めた時はまだ表参道ヒルズはなく、同潤会アパートがありました。


病院は、一見すると普通のビルのようです。

中に入ると、「こんなにたくさん甲状腺の病気の人がいるのか!!」と驚愕するくらい多くの患者さんが、診察や検査の順番を待っていました。


私の持病の「バセドウ病」は、圧倒的に若い女性に多い病気です。

甲状腺の病気はバセドウ病だけではありませんが、待合室にいる患者さんの8割以上は女性です。


この日は初診だったので、まずは身体測定をして、診察を受けてから血液検査を受けたように思います。

血液検査の結果が出るまで1〜2時間かかるので、外でお茶でもしてきてください、と言われました。

今は1時間位で結果が出ると思います。


結果はやはり甲状腺機能亢進症でしたが、私の場合、最初は、妊娠期一過性甲状腺機能亢進症だろう、と伝えられました。

おそらく、月経に異常がなく、妊娠も問題なくできたからだと思います。


…次回に続きます。