昨年は美術評論家が3人亡くなられました。
美術評論家、美術ジャーナリストの名古屋覚さんも亡くなられ、本当にショックでした。
もうすぐ名古屋さんの誕生日も近いので、忘れないように思い出を記しておきたいと思います。
私のリーフレットに私の生年月日が書かれていて、それをご覧になり｢僕の誕生日は10年前の1ヶ月前の同じ日なんですよ！｣って教えていただきました。
ちょっと検索すればわかりますが、雑誌等での評論はめちゃくちゃ切れ味鋭いので、初めてお会いした時は実は怖かったです。
でも、とても丁寧に絵を見て、温かい言葉を掛けていただき、同じ人？と思ってしまいました。
私が絵の方向性をがらりと今のスタイルに変えた時も｢かわいいですね、癒されました。僕猫飼っているんですよ。｣と猫トークに花が咲き、励ましていただきました。
名古屋さんの先代の猫が亡くなった時期近くの展示では、会期中に2度も足を運んでいただきました。
名古屋さんが亡くなった後から、この猫かぶりシリーズを描き始めたのですが、見ていただけたら何て言ってくれただろう？って思ってしまいます。
もう銀座でばったりお逢いするとかもないんだな・・・
私は名古屋さんに感謝しかありません。