北陸新幹線に初めて乗りに行きました

 

松本まで乗った普通電車も銀色のステンレス車体の211系電車の3両編成
車内はガラガラのまま車窓には雄大な日本アルプスの山々が見える

 

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長野県にはいると急に濃い霧の中へ突入

 

 

雄大な風景は見えなくなりました

 

 

 

電車は篠ノ井線に乗り入れる塩尻駅で名古屋方面からの特急電車に先に譲ります

このまま18きっぷで普通電車を乗り継ぐと2千円以上安くなりますが…
長野まで一時間以上遅くなります

肝心の北陸での滞在時間に余裕が無くなるので


塩尻駅で1番線から8時59分に発車する『エル特急ワイドビューしなの1号』に乗り換えます

 

 

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階段を上り一旦、改札で18きっぷを見せ出て

金沢までの切符を今度は自動改札機に通して急いで1番線のホームへ

直ぐに6両編成の特急電車はやって来て

後ろ側の車両の自由席へ

自由席は半分くらいの席が埋まってますが

なんとか窓側の席を確保

乗ったのはJR東海のモハ383-107

以前は長野から大阪行きの夜行急行ちくま号にも使われた車両なせいか

特急電車なのに車内は異様な臭いか気になる

ちょっと気になりましたが直ぐに慣れた
名前の『エル特急ワイドビューしなの』のエル特急は



JRが国鉄だった40年前

一般的に都市間の輸送は急行列車がネットワークを沢山主力をなして

まだ数少ない特急は全ての車両の座席が事前に指定する事が原則だった時代に

特急を増発してダイヤを利用しやすい一時間おきのパターン化して自由席を設置

更に自由席特急券つき回数券を販売したりして

中距離を走る特急をビジネスや観光に利用してもらおうという画期的な試みであり「数自慢、カッキリ発車、自由席」というキャッチコピーと共に

『エル特急』というブランド呼称をつけました

エル特急は全国に増加して…
特急に自由席も当たり前のサービスになりました

国鉄がJRにかわり新幹線が次々と開業する様になり

速くて特急より時間に正確な新幹線に人気が移ってきました



次第に新幹線に置き換わる列車や中距離から短距離通勤へ変化する列車も現れ



エル特急を特別にアピールする必要も無くなり



JR東海とJR北海道を走る列車以外はエル特急という呼び名を廃止しました



今ではエル特急は『しなの号』と高山線『ひだ号』と北陸方面の『しらさぎ号』と北海道の『すずらん号』と『スパーカムイ号』のみ

ワイドビューはJR東海

ワイドビューの名前は

JR東海の新型特急が登場した時についたブランド

それまでの国鉄時代の車両に比べて



大きな連続窓をアピールするためのものです



名古屋から塩尻までの中央本線はJR東海のエリアです



この塩尻でJR東海から東日本の乗務員に交代します



たくさんの電車が停まる松本駅に停車



南信地域で1番大きな街なので…

たくさんのお客さんが降りても



たくさんのお客さんが乗ってきた



松本駅を出ると再び単線になる

でも暫くは大糸線の線路が並走し車窓から一瞬だけ松本城の天守閣が見えた



梓川のほとりを走ると雄大な穂高連峰の山々が車窓にひろがる



この季節にしては山に雪が半分くらい



少ないけど眺める分には白とグレーのコントラストが美しい



明科駅に停車



車窓には中央自動車道の高架が…



せっかくの高原の風景がダイナシです



篠ノ井線の所々で国鉄時代に複線工事の跡が…



高速道が出来て貨物列車も減り

大金を投じた設備も自然にかえります



西条駅で暫く停車して

名古屋駅行きの特急通過を待って発車



姨捨から棚田越しに長野の盆地が見渡せるのですが…



少し霞みがかってます



右側から北陸新幹線の高架と第三セクターのしなの鉄道の線路が現れ篠ノ井駅に



篠ノ井駅で停車



隣の線路にはブルーサンダーのロゴのついた青い機関車と石油を積むタンクの貨物列車が停車…



ここからしなの鉄道の線路と合流して信越線を走る

しなの鉄道の軽井沢行きの赤い快速電車3両の電車とすれ違う

昔は3両の普通電車が多かった長野の鉄道ですが
最近のJR信越線や篠ノ井線では車掌が乗務しないワンマン運転をはじめているため
2両編成に減った列車が多い様に思えます

先週まで長野新幹線と呼ばれてた北陸新幹線の高架と並走


スルスルと新型新幹線に追い越されるもスピードは上がらず終点へ


長野駅に『エル特急ワイドビューしなの』は到着

 

 

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『しなの1号』から降りて

階段を上り新幹線との連絡改札へ

土曜日から途中駅になった長野駅は

長野行き新幹線が出来た時に作られた駅舎から

新たにJR直営のホテルを駅に作ったため

駅としての個性的な雰囲気が失われた感じに思えます

階段を降りると

ちょうど『はくたか555号』が発車する所です

東海新幹線に比べ雪が多い地域の長野駅の狭いホームは狭く

ホームドアで囲まれていて低い屋根で全体的に暗く窮屈に感じます

インバータ音を響かせ

はくたか号がホームを走り出すと

 

 

 

 

 


直ぐに乗る予定の次の『かがやき521号』の到着アナウンスが…

直ぐに…かがやき号が滑りこんできました



いよいよ待ちに待った北陸新幹線の初乗りが始まります



ちょうど10時13分に長野駅を発車する北陸新幹線の『かがやき521号』



この列車は5月のゴールデンウイークまでの運転する臨時列車です



今までの溶接跡がボコボコなE2系やE3系に比べ美しい表面



青く輝く流線型のフォルムは鉄道車両と言うより



モーターショーなどに展示されている高級スポーツカーのようです



北陸新幹線は長野駅からJR東日本からJR西日本の乗務員を交代します



乗務員交代の模様をボーと眺めてたら



まもなく発車のアナウンスが…



我に帰り慌てて車内へ乗り込む



ドアが直ぐに閉まり

直ぐに走りだす



新しい電車ならではの樹脂のかおりがしますが…



しなの号の悪臭に比べると…心地好い感じ





乗ったのは『W726-107』

車両番号の前にあるWはWESTのW



つまりJR西日本の所有してる車両です



案内放送の始めには『いい日旅立ち』の電子音が





今回は進行方向右側の三列の窓側の席にしましたが

後ろの2号車なのにホームの真ん中にいたので



席に着いて窓を眺めるまでに長野の市街地を抜けてました



車窓を眺めると直ぐに千曲川を渡り

あっという間に真っ暗



長いトンネルに…

再び千曲川を横断する橋を渡り

再びトンネル

また再び千曲川を渡り

新幹線をアンダーパスする線路が見えたら飯山駅を通過



また直ぐに県境を越えるトンネルへ



真っ暗



暇になったので車内を観察



車内は九州新幹線に比べ派手でもなく豪華さはないですが…



掃除がしやすい様に

実に無駄がないデザインで機能的にすぐれてます



指定席は赤と黒の座席はクッションは薄いですが



751系や小田急の新型ロマンスカーVSEのペラペラ感に比べると柔らかさは



ちょうど良いかもしれません



上下にスライドする枕は柔らかさだと思います



個人的には遊び心満載の800系の豪華け絢爛な内装の方が好きですが…



椅子事にモバイル用コンセントが設置されてるねはありがたいです



ただしバーミリオン、くすんだ黒、白、ミラーと茶色との



色の使い分けが今ひとつですが…



車内は3割程度の席しかお客さん



おととい指定券を発見したときには

殆どD席しか予約がなかったのですが…

それに比べれば…ずいぶんの人数



テレビで連日の新幹線開業のキャンペーン連発で少しは効果があったのかも



やっとの事でトンネルを抜けたと喜ぶも…



緩やかに左にカーブしてる区間なので新幹線自体が外に斜め上に傾斜

車窓はグレーの高い遮音壁が並べられて



A側の席は見える景色は水色の空だけ



逆に反対側の窓のD席からは遮音壁の上から雪を被った山々が望めます



わざわざ海側の席を選択した自分の判断に少し後悔



その内にポイントを越える音がして上越妙高駅を通過



ホームには長野を10時7分に発車した『はくたか555号』が待避してます



この駅からJR西日本の区間に入ります
またトンネルに突入

長野駅が少し暖かかったせいか喉が渇いてきた



車内販売NREのお姉さんが通ったので…



アイスクリームは販売してないか聞いてみる



バニラとリンゴがあると笑顔でかえってきたので…



長野といえば…の短絡思考でリンゴをチョイス

270円を払い

『凍ってますので少し溶けてから食べてください』と言われながら

スジャータのアイスを受け取る



良くアイスを見ると

 

 

 

 

 

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秋田へいった際にスーパーこまち号で食べたのと同じ青森県産リンゴだった

こんな事ならバニラにすれば…と後悔

北陸新幹線だから沿線ならではのものと期待したけど

そけまで気をきかしてくれるNREではない事は

分かってたのに…

自分が馬鹿だった

5分ほど凍結したあいすが溶けるのを待ってたら

甘い誘惑にまけ

またコチコチのアイスを頂く



細かくカットした林檎が美味しい



暫くして車窓に日本海が見えてくる



しかし海は凪で波もなく



まるで湖の様で空の色と同化して水平線が見えない

荒波がよせてはかえす日本海のイメージからは

掛け離れ少し残念



トンネルが連続しながらも海沿いのルートを走る



北陸本線の線路と並走して糸魚川駅をあっさり通過



東海道や東北の様な広い駅ではないので通過しても一瞬で駅が流れるので通過の醍醐味が少ない



暫くトンネル海の連続で進むと富山県に入り田園地帯へ



車内アナウンスで立山連峰が見える事が案内される



か細い富山地方鉄道の線路が見えると最後の通過駅

田んぼの中の黒部宇奈月温泉駅を通過



新幹線にしてはウネウネとS字のカーブが続く



北陸本線が比較的に直線ルートが多いのに

新幹線の方が富山平野でも緩やかなカーブが多いのが不思議に思えます



相変わらず反対側の車窓には雄大な立山連峰がそびえ立つ光景が



次は山側の席を指定しようと心に決める



滑川の当たりで遠くに海が見える様になって



富山港の先の海岸線が



他の陸地より浮かび上がっている事に気づく



これは…もしかして富山名物の蜃気楼?



よく目を懲らすと空の上にユラユラと陽炎が

その上にもう一つ海岸線が見えます



暫くして北陸本線が合流して車庫がひろがる



先週まで4方向に向け特急がたくさん発着していたのが嘘の様に空っぽです



いい日旅立ちのメロディーが流れ放送が



なめからに減速を始める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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かがやき521号は10時58分に富山駅のホームに滑りこむ

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45分間の初乗りの旅は終わりました

 

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続く