#2の続きです！
1.2を見てない方はそちらから！！！☺️
それではどうぞ！！
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由依side
全ての曲を歌い終え、挨拶をしてステージを後にする。
みんなが私の卒業に悲しんでる中、私はどうしても理佐のことを探してしまっている。
「お疲れ様ーーー！！！」
(！？！？！？)
その声で私はハッとする。なぜなら卒業生たちが再び楽屋に戻ってきてくれたからだ。もちろんそこには、
理 「お疲れ様ーー！」
大好きな人の姿。
しかもその人の目にはうっすらと涙が浮かび上がっていた。
(え、なんで。。)
大好きな人のために、理佐のために歌ったと言っても過言ではないくらいだから泣いてくれてる事は嬉しいけど、なんの涙なんだろうか。
聞きたい、でも振った相手からの話なんて聞いてくれるはずがない。そう思いながらぼーっと端の方から泣いてるその人の様子を見ていると、2期生が次々とそこに近寄っていく。
天 「理佐さーーん、、由依さん卒業しちゃいましたよーーー泣」
夏 「うーーーー泣」
天ちゃんのその一言で理佐はなんて返すのだろう、そう思いながら見ているとうるうるさせていた目を拭きながら答えた。
理 「卒業しちゃったねー、寂しいよ私も、」
私 「え、、」
衝撃の言葉に思わず小さく声が漏れてしまう。
振ったのは理佐の方なのに寂しいって、どういう意味なんだろうか。もしほんとに寂しいと思っていたとして、なぜ振ったのだろうか。
私は考えることがいっぱいで頭がパンクしそうだった。しかし今日もしこのまままたバイバイしてしまったらもう一生会えないかもしれない。
伝えるなら今なのかもしれない。ふと我に返りずっと自分の気持ちを隠し続けていたがついに全部吐き出してしまおうと思ったのだ。
だが2人になる瞬間がない。どうしようかと少し考えたあとポケットに入っているスマホを取り出し、非表示欄から理佐を探し出して表示に戻し、トークを開く。
もちろんそこは約2年前の理佐からの別れようで終わっていて、もしここで私がLINEを送ったとしてもブロックされている可能性だってある。だがそれ以外にいい方法が見つからなかったし今日を逃したら絶対にもう会えないことくらい分かっていたからだ。
久しぶりに送るLINE。大好きだった、今でも大好きな人だからこそ送るのがすごく緊張するが意を決して文字を打つ。
私 「話したいことがある。この後空いてたら前行ってた駅前のカフェで会いたい。」
付き合ってた頃よく行っていたカフェだったら他のメンバーがもし外にいてもバレないだろうと思いそこにすることにした。
あとは返信を待つだけ。
今日で櫻坂の活動を終えるから色んなメンバーから打ち上げに誘われてはいたがあまりそういう賑やかな会は苦手だし個人で色んなメンバーとこれからもご飯に行く予定を決めてるから断っているのだ
だから自分もお別れを悲しむメンバーとの最後の櫻坂としての会話を楽しみながら理佐からの返信を待つ。
しかし一向に返信が来ない。まあ確かに色んなメンバーと久しぶりに写真を撮ったり話したりしてるからLINEを見れていないんだろうとは思うのだが、やはりブロックされてしまっているのかもしれない。そう少しガッカリしながら送ったトークを送信取消しようとLINEを開くとそこメッセージに既読と表示されているのが目に入る。
驚きのあまり即座にLINEを閉じ相手の方を見ると気づけばもう隅で携帯を見ているのがわかる。もしかしたらこっちを見てくるかもしれないため話してたメンバーの方を向き遠目で様子を伺うことにした。
しかし一向に返信は来ず気づけばお開きみたいな雰囲気になっていて、理佐も帰る準備を始めていた。
てことは既読だけで返信も返って来てない状態で結局その後も帰るまでずっと何も変化が無かった。
みんなで帰る準備を始めたため私も準備をし、次々と帰る人も出てくる。何人かライブの打ち上げに行くと話してる中私は来ないかもしれない勝手に決めた待ち合わせのカフェに向かうことにした。
卒業メンバーと理佐も一緒に楽屋を出ていった。
あのまま返信なんて愚かカフェにまで来なかったらもう一生会えないしホントの気持ちも聞けないし言えない。
理佐だって本当は私があの時返信してたらちゃんと理由を伝えてしまってたかもしれないが今になって私から返信が返ってきたところでもう言う気なんて無いかもしれない。だけど、ちゃんと理由があって振られてるにしても直接聞いておきたいのだ。
待ち合わせのカフェまでは約10分。
電車に乗り2駅先の駅まで行く。楽屋を先に出た理佐とも、もし来てくれるとするならもうすぐ電車ですれ違ってもいい頃だがまだ会えていない。
もうすぐ駅に着く。
はたしているのだろうか、、。
続
読んで頂きありがとうございました！
今回はゆいぽん思考多めで書かせて頂きました！
次くらいから会話多くなると思うので待っててください！