青春舞台『1518! イチゴーイチハチ!』
全公演が無事終演いたしました。
「無事」千秋楽を迎えることができました
「無事」終演いたしました
という言葉は、これまで何回も使ってきたけど、
今回の「無事」は少し意味が違う気がします。
劇場での感染対策にご協力くださり、
本当にありがとうございました。
まだもう暫く油断はできませんが、
キャストスタッフ誰も感染者を出すことなく
「無事」千秋楽まで終えられたこと、
本当に本当に嬉しく思います。
最初にちょっと自分の話を🤫
実を言うと、
わたしはメインキャスト(高校生)の中で
唯一、オーディション組ではありません。
一度でも制作陣にその役として認められたと
いう証がたったひとりだけ無いままだったので、
そこに引け目を感じて、ひたすら
日野江碧という役を暗中模索する日々でした。
それでも、
先輩方からいただいた沢山のアドバイス、
演出の安藤さんやプロデューサーさんから
いただいたお言葉を胸に、わたしなりの
100%の状態で初日を迎えました。(不安は5万%)
どうだったかなあ。
芝居に正解はありませんが、
ある程度のラインはあると思っています。
でも、わたしの課題である「自信のなさ」は
今回誰からも指摘されず、これを告白したら
そんな風に見えない!と驚かれたので、
少しは成長できてるのかな、とにやにや。
物語の最初と最後のシーンを任せて
いただけたことも本当に光栄でしたし、
その分大切に大切に演じたつもりです。
碧という、人の背中を押す役が、
皆さんの背中も押せていたらいいな。
そしてそして
フレェェェッシュな座組のみんなさん⚾️
ずっと、年齢順でも下から数えた方が
早いようなカンパニーが多かったので、
顔合わせの第一印象、若ァ〜!でした。
(わたしだってまだ若い)
稽古への取り組み方、アツさ、
人の意見を聞き入れる素直さ、
思い切りやってみる根性、
たくさんのことを改めて学びました。
カンパニー全体が仲良くなれるかは
年上の立ち居振る舞いで決まる、という
経験に基づく持論がありまして(本気)、
その持論は間違っていなかったと
今回の兄さん姉さんがたを見て確信ちまちた🍼
わたしもそんな姉さんになるど〜!!
(最年少のあの少年から、最初目つきが
怖くて話しかけられなかったですという
LINEが来たのでそこは早急に要改善)
そして何より、座長の辻本達規さん。
誰とでも分け隔てなく接してくださり、
ガチの人たらしだと思いました。(褒めてる)
スター性がエグくて、辻本さんがお仕事で
お休みの日の稽古場はえらい静かで(笑)
主演だからと驕らず、アツく、
いつも笑顔で向き合ってくださいました。
一人一人のことをよく見ていて、
改善すべき点だけでなく、良かった点も
わざわざ言いに行く姿が印象的でした。
カンパニー全員が、
最高の座長だと思っています。
本当にありがとうございました!
あんたが大将!!!!(海援隊)(伝われ)
は〜〜
全員に思い入れがあるし、
全員がビッグラブ!!!✌️
わたしさー
生徒会+宇賀神がchangesを歌う
ミュージカルシーンがとても好きでさー
わたしが演じる碧も、最後に出てきて
歌う皆を微笑ましく見つめるという
シーンがあるんだけどさーあー
あれ、ただ微笑ましいんじゃないのよね、
あの曲は、物語の一番はじめ、
2年前に環と碧が出会った橋で、
碧が歌った歌なんですよね。
きっと碧のお気に入りの曲で、
もしかしたら碧もその曲で変われた過去が
あったのかもななんて思ったりもして。
あの後きっと環も気に入って聴いてくれて、
丸ちゃんが覚えちゃうくらい日頃口ずさんで、
そんな思い出の曲を、
出会った当初は腑抜けで死んでいた環と、
環から聞いていたあの公志朗が、
みんなと楽しそうに歌っている。
碧はとっても嬉しかったと思います。
そこの出番はほんの数秒だし、
セリフも一言もないけど、
だいすきなシーンでした。
こいつ話なげーなって思ってる??
わたしのブログにおいてはデフォルトだよ〜!
まだあるよ〜!!
みんな〜ついてきてね〜!!
舞台というのは、必ずお客様に
伝えたいメッセージというものがあります。
今回は、
夢を諦めるところから始まる物語、
「変わる」がテーマでした。
実はわたしは、25歳にして、
まだ挫折した経験がありません。
もちろん小さい挫折は日々あるけど、
子どもの頃から好きなことを
今でも仕事として続けられているし、
内部進学で大学まで行ったので
受験に失敗したこともありません。
きっとわたしみたいな人も、いると思う。
そしてわたしみたいに挫折経験がなくても、
「変わりたい」という思いは勿論あって。
そんな「変わりたい」という人に、
失うものもあるけど、
それでもいいから駆け出していこう
誰のものでもない新しい自分に
というメッセージが伝わってますように。
作品のラストシーン、
野球を諦めたはずの環が、
やっぱり女子野球やる!と言うところ、
原作では、やっぱりやるなんて
気まずくて今さら言えない、と悩む環に、
「自分がやりたいことやるのに
他人を気にしてどうするよ」
という碧の台詞があります。
ここもとっても好きな台詞。
これをサラッと当然のように言える
碧も本当に素敵。
わたしにもそういう友達がいます。
何度も背中を押してくれました。
ああ、そういう友達がいたことも
わたしが碧を演じる上で大切だったなあ。
変わるのに、年齢は関係ありません。
皆さんもわたしも、
今日から新しい自分で!!
本作に携わってくださった
すべてのスタッフさん、キャスト、
そして
観にきてくださった皆さま、
配信見てくださった皆さま、
応援してくだった皆さま、
本当に本当にありがとうございました!!!
そして、ここまで読んでくださって
本当にありがとうございます。
また、会える日まで!!
日野江碧役 栗原沙也加 ⚾️