Vol.8:家庭で社会的知性を育むには?


ブログの更新が、前回から1ヶ月以上経ってしまいました。
なかなか前に進めませんが、1ヶ月に1度以上は更新していきたいと思います。
現在、娘はセルラスのサマーキャンプに参加しています。
いろいろな人に出会い、いろいろなことを経験して、一回り大きくなってたくましくなって帰って来てくれることと思います。


今回のコンテンツは、社会的知性を育むには家庭ではどうすればよいかという内容でした。
ホームワークの1つ目は、物語の読み聞かせへの取り組みです。
うちの場合は、今は娘への物語の読み聞かせはしていません。
もう小学校4年生であり、本を読むのが好きな子なので、娘が見つけた読みたい本や娘が好きそうな本を図書館で借りてくると、1人で黙々と読んでいます。
1日に1冊以上読むことも多いです。
たまに、私が「どんな話だったか教えて。」と言って、あらすじを話させたりしています。

息子への読み聞かせは、何かでよいと推薦されている本や目についてよさそうな本を選んで読み聞かせています。
絵本が主なので、物語と言えるものは読み聞かせていないかもしれません。
しかもこのところは、就寝時間が遅くなっているので、絵本の読み聞かせもできない日も多いです。
物語でなくても、息子にももっといろいろ絵本を読んでやろうと、また決意を新たにしました!

だけど、私には物語の読み聞かせについて1つやりたいことがあるのです。
自分がわくわくしながら聞いた物語を、子どもたちにも読んでやりたいと思っているのです。
小学校5年か6年生の頃に、私の父が自分で読んで面白かった物語の初めの箇所を覚えていて、夜寝るときに話してくれ、話に出てくるものをいろいろ想像しながら聞いていました。
だいぶだってから、自分で、その二色刷りの物語を興奮しながら読んだこともよく覚えています。
その物語は、ファンタジーの王道「はてしない物語」でした。
ミヒャエル・エンデの物語は、「モモ」も読みましたが、この二冊は子どもたちにも読み聞かせたいと、本棚で待機させています。
「モモ」はそろそろ始めても大丈夫かなあ。
上の子と下のことでは少し年齢差があるのですが、2人に対して1日少しずつ読んでみようと思います。


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ホームワークのもう1つは、「対立技能こそが問題解決に必要」というTEDの動画の感想です。
私は、法学部でしたので、法律学にはある条文の解釈について判例があり、それとは違う考えの学説がA説、B説あるなどが当たり前なので、対立する考え方があって当たり前というのが身に染み込んでいるのかもしれません。
日々の仕事でも、利害関係の対立などは当たり前ですし。
ただ、対立する意見を相手から言われたときは、とりあえずは「なるほど、そういう考え方もある。」と受け止めてから、自分の意見を言うようにはしています。
それでも、良くも悪くも、自分の思うことは言うタイプなのかもしれません。

そんな我が道を行くタイプの母とは異なり、娘は、友だちと違うことはイヤという典型的な日本の小学生です。
あることについて賛成派と反対派に分かれて議論をしたりする授業がアメリカではあると聞きました。
そういうディベートの技能を身に付けてほしいなあと思いながら、セルラスという活動に参加しましたが、娘はディベートどころか自分の意見もなかなか言えません。
それでも、自分の意見を言ったり、みんなの前で何かを発表する機会を持てるので、活動は続けています。(セルラスについてはサイドバーのテーマの下から2つ目に、プログがあります。)
また、先日、大阪地方裁判所が主催する裁判員制度広報のための企画で、小中学生向けのイベント「みんなで考えよう!有罪?無罪?」に娘と参加しました。
このイベントでは、シナリオに沿いながら、1人1人が役になり裁判員裁判の模擬体験をしました。
その後、みんなで評議という、被告が有罪なのか無罪なのかなぜそう思うのかを話し合う場が設けられました。
実際の裁判官が、説明しながら評議の進行をしてくれるというとても貴重な体験でした。
内容が難しかったですが、うちの娘もなんとか自分の意見を搾り出していました。
模擬裁判での評議は、それぞれが自分の意見を述べるだけで、対立となるまで議論は進みませんでしたが、とてもよい体験になったと思います。
議論の練習にもなるし、裁判所という世の中の仕組みを知るよい機会なので、また参加したいと思っています。

当日はNHKが取材に来ていました。

「小学生が裁判を模擬体験」
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160816/4794541.html




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