毎回ファッションショーを歩く度に思います。







ファッションショーの上では、
私、岡田紗佳はモデルとしてランウェイを歩いているかもしれない。
モデルとしてスポットライトを浴びている私を、
キラキラと輝く存在として皆は見てくれているのかもしれない。

けれど、ファッションショーが終わり、
会場を出た瞬間、
スポットライトも、ランウェイも無くて。
普通の女の子として、街を歩いて。

ショーの帰りのお客さんの流れの中に、
私もよく入って駅に向かって歩いていて。
誰からも注目されることはなくて。


私がキラキラしていられるのは、
キラキラさせてくれる人々がいるから。

それは、可愛いメイクだったり、
可愛い衣装だったり。
華やかな舞台や、照明だったり。
そしてなにより、
笑顔を向けてくれるファンがいるから。


ショーのモニターに映っている私の顔と、
家で見る鏡に映っている私の顔。

それは全然違くて。

私ひとりでは、
なーんにもキラキラすることなんかできなくて。


ファッションショーには、
百人以上のモデルがいて。

私の目に映るモデルはみんなキラキラしてて、
ダイヤモンドに見えて。

そんなたくさんのキラキラの中で、
私は霞んでいないのか、常に心配になって。
ショー終わったあとに、悩むことが沢山あります。

私、本当にここにいていいのかなって。
こんな舞台にふさわしい人になれているのかなって。


でも、こんなたくさんのキラキラの中でも、
毎回ショーでは私を見てくれている人がいるから。

おかぴー!って呼んでくれる人がいるから。
おかぴー!って、ボードを書いてくれる人がいるから。

そんな人たちの応援に全力で応えたい。
その力が、私を動かしています。


今はまだ輝きが足りなくて、
霞んでいるのかもしれないけど。

いつか、もっともっと輝けるようになって。
もっといろんな私を出せるようになりたいと思います。


恐れず一歩踏み出します!
自分はキラキラ出来る。

そう信じて。



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おかぴ。