息子くんとお絵かきをするたびに思い出すことがあります。
私が幼い頃、お絵かきと言えば画用紙ではなく
「模造紙」に描いていました。
我が家は両親共に小学校の教師で、その境遇から
おそらく他のお家にはないようなものが、家庭の中に
ありました。
例えば、家族の「文集」とか。
別にどこかに提出するわけでもない、鳩の成長日記とか。
あたりまえのように思っていたけど、大人になって思い返すと
独特な環境だったと思えることが多々あります。
例えばその、模造紙は・・
おもいっきりお絵かきをしていいよと、母が子供部屋の壁一面に
張ってくれました。
狭い画用紙から絵がはみ出す心配をすることなくおもいきり
お絵かきをした覚えがあります。
我が家の壁はお絵かきしていいんだ
と間違った理解をした幼い私は、ある日友達をたくさん呼んで
模造紙の張っていない壁に向かって、みんなでいっせいにお
絵かきをしてしまいました。
そのまま遊びに出て、帰ってくると
母が一生懸命、壁の絵を消していて
幼心に、やってしまったと自分の間違いに初めて気付いたのですが
母はあまり怒らず、黙々と絵を消していた記憶があります。
おかげさまで、スケールの大きい人間になれたかどうかは分かりませんが
絵を描いたり、創作をするというのは今でも大好きです。
子育ての毎日の中で、自分は子供に何を与えてやれる
だろうかと悩みます。
5歳までの経験が、感性を決定するというけれど・・
どんなことが、自分にはできるかな・・。
たいしたことは出来ないかもしれないけど、自分自身が親として
人間として成長しながら
そしてやっぱり私のテーマである「毎日を丁寧に」暮らして
息子くんの時間や世界を一緒に楽しんでいきたいな・・と思います。